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<title>ナニミル？～DVD日記～</title>
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<description>さすらいもしないで、このまま死なねえぞ。</description>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-18">
<title>ICHI</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-18</link>
<description>「ICHI」（2008年・日本）　監督：曽利文彦　脚本：浅野妙子　綾瀬はるか版「座頭市」。　この映画を観るためにわざわざオリジナル「座頭市物語」まで観たのに、驚くほどしょっぱい仕上がりで心底がっかりした。まともな時代劇を期待していたわけではないが、はたしてアイドル映画にもなっていない。そういう意味では「上戸彩のふともも」という見どころがあった「あずみ」以下である。　百歩譲って言うなら「綾瀬はるかの顔は見応えがある」。まるでギリシャ彫刻を思わせる美しい肌と立派な骨格は、カットによって惚れ惚れする瞬間がある。例えばこういうカット。　　　いい。これだけでどんぶり飯1杯は食える。　こういうカットがふんだんにあると、嘘でも「観て良かったあ」と思うのだが、綾瀬はるかは時と場合によってガッカリな顔もあるのだ。それがコレ。　　シロウトの僕が観ても、綾瀬はるかは（加藤あいと並んで）撮り難い女の子だなと思う。なんと言っても発達した顎、特に顎先の造形がポイントで、表情やアングルによって顔のバランスを崩すことがあるのだ。　アイドル映画の監督に与えられた最大のミッションは、全編いかに主役を可愛らしく見せるかである。どんなに内容が良くても、アイドルのビジュアルが芳しくなければ、その映画は成功とは言えない。逆に「ところでどんなストーリーだったっけ？」と最後に言わせるほど映像に心酔させられたなら、内容は伴っていなくていいと思う。早い話がこれは「コスプレ動画」なのだから。　ストーリー映画としては前述の通りである。　「座頭市を女が演る」というアイディアは悪くない。盲目の居合いの達人を綾瀬はるかが演るというだけで、僕はかなりの期待をした。ところが終始、“市”は女を引きずっていた。誰かに恋心を抱く展開を僕は否定しないが、ならばその展開をもっとドラマティックにするためにも、序盤は勝新太郎が完成させた“市”に近い設定にすべきだったと思う。酒好きで女好きはさすがに無いが、例えば、金のためなら用心棒も引き受けるが、実は善悪を見極めてから人を斬るという胸のすく設定は、綾瀬はるかにやらせても何の問題もあるまい。　脚本が良くないので大沢たかおも、中村獅童もまったく生きていない。窪塚洋介は論外。彼にかつての輝きは一瞬たりとも見出せなかった。 ただ綾瀬はるかは頑張っていたと思う。いい脚本といいカメラマンにめぐり合えれば、彼女の真の代表作が生まれる気がする。今のところ「お..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
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<font size="2">「<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/" target="_blank">ICHI</a>」（2008年・日本）　監督：曽利文彦　脚本：浅野妙子<br /><br />　綾瀬はるか版「座頭市」。<br />　この映画を観るためにわざわざオリジナル「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-10-11" target="_blank">座頭市物語</a>」まで観たのに、驚くほどしょっぱい仕上がりで心底がっかりした。まともな時代劇を期待していたわけではないが、はたしてアイドル映画にもなっていない。そういう意味では「上戸彩のふともも」という見どころがあった「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2005-03-16-21" target="_blank">あずみ</a>」以下である。<br /><br />　百歩譲って言うなら「綾瀬はるかの顔は見応えがある」。まるでギリシャ彫刻を思わせる美しい肌と立派な骨格は、カットによって惚れ惚れする瞬間がある。例えばこういうカット。<br /><br />　<img src="https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_cfc/dvd-diary/329862_01_03_02.jpg" border="0" alt="329862_01_03_02.jpg" width="488" height="325" /><br /><br />　<img src="https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_cfc/dvd-diary/329862_01_10_02.jpg" border="0" alt="329862_01_10_02.jpg" width="488" height="325" /><br /><br />　いい。これだけでどんぶり飯1杯は食える。<br />　こういうカットがふんだんにあると、嘘でも「観て良かったあ」と思うのだが、綾瀬はるかは時と場合によってガッカリな顔もあるのだ。それがコレ。<br /><br />　<img src="https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_cfc/dvd-diary/329862_01_13_02.jpg" border="0" alt="329862_01_13_02.jpg" width="488" height="325" /><br /><br />　シロウトの僕が観ても、綾瀬はるかは（加藤あいと並んで）撮り難い女の子だなと思う。なんと言っても発達した顎、特に顎先の造形がポイントで、表情やアングルによって顔のバランスを崩すことがあるのだ。<br />　アイドル映画の監督に与えられた最大のミッションは、全編いかに主役を可愛らしく見せるかである。どんなに内容が良くても、アイドルのビジュアルが芳しくなければ、その映画は成功とは言えない。逆に「ところでどんなストーリーだったっけ？」と最後に言わせるほど映像に心酔させられたなら、内容は伴っていなくていいと思う。早い話がこれは「コスプレ動画」なのだから。<br /><br />　ストーリー映画としては前述の通りである。<br />　「座頭市を女が演る」というアイディアは悪くない。盲目の居合いの達人を綾瀬はるかが演るというだけで、僕はかなりの期待をした。ところが終始、“市”は女を引きずっていた。誰かに恋心を抱く展開を僕は否定しないが、ならばその展開をもっとドラマティックにするためにも、序盤は勝新太郎が完成させた“市”に近い設定にすべきだったと思う。酒好きで女好きはさすがに無いが、例えば、金のためなら用心棒も引き受けるが、実は善悪を見極めてから人を斬るという胸のすく設定は、綾瀬はるかにやらせても何の問題もあるまい。<br /><br />　脚本が良くないので大沢たかおも、中村獅童もまったく生きていない。窪塚洋介は論外。彼にかつての輝きは一瞬たりとも見出せなかった。<br /> ただ綾瀬はるかは頑張っていたと思う。いい脚本といいカメラマンにめぐり合えれば、彼女の真の代表作が生まれる気がする。今のところ「おっぱいバレー」は観る気がしない（笑）。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001Q4ZCWU/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Sj1oxZCIL._SL160_.jpg" alt="ICHI [Blu-ray]" title="ICHI [Blu-ray]" width="133" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001Q4ZCWU/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">ICHI [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17">
<title>インスタント沼</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17</link>
<description>「インスタント沼」（2009年・日本）　原作・脚本・監督：三木聡　僕は昔から映画でもマンガでも正統派のストーリーものが好きで、それに気付いたのは小学生の頃、山上たつひこの「がきデカ」を読んだときだった。　初めて「がきデカ」に触れたとき僕は11歳で、突然繰り出される意味のないポーズやセリフに激しく戸惑った。たとえば、なぜこまわり君の鼻は、突然象の鼻になるのか。僕はその意味を必死になって探ろうとしていた。　とりいかずよしによる「トイレット博士」の「マタンキ！」には意味があった。しかし「あふりか象が好き！」や「八丈島のキョン！」には意味がなかった。　後年それが「意味を持たないという意味で、ギャグマンガにおける画期的な表現だった」と知るのだが、そうなったらなったで今度は、意味のないギャグを受け入れるまでに時間を要した自身のキャパシティの狭さに不甲斐なさを感じた。これぞトラウマである。だから僕は意味のないギャグを好まない体質になり、のちに「モンティパイソン」を劇場で観て嘔吐するのだ。　キャパシティ、すなわち受け入れ能力は努力次第で大きくすることが出来る。一番手っ取り早いのは「許す」ことである。「がきデカ」にうろたえた僕も47歳ともなると、さすがにちょっとやそっとじゃ驚かなくなって来た。　「好きにやりなさい」　心を大きく持てば意味のないギャグにも笑えるようになる、というわけだ。思えばずいぶんと長いリハビリだった。　雑誌の編集者だった沈丁花ハナメ（麻生久美子）は、雑誌の廃刊とともに無職になってしまう。暇を持て余す毎日。そんな折、突如父親の存在を知らされ会いに行くと、そこにはがっかりの風体の“電球”と呼ばれる骨董屋（風間杜夫）がいた。その骨董屋には変わった客たちが出入りし、やがてハナメも骨董の魅力に取りつかれて行くのだが…。　「図鑑に載ってない虫」に比べると断然おもしろい。と、僕が思う理由はやはり「比較的正統な脱力系」映画だからだ。そもそもキャスティングがまとも。先の2人のほかに加瀬亮、松坂慶子、相田翔子、笹野高史、白石美帆といった、正統派ドラマにも出演する顔ぶれが揃っている。一方でふせえり、温水洋一、村松利史、岩松了、森下能幸といった面々もいて、このバランスが良かった。　芸人が作ったギャグはともかく、作家が書いたギャグは演者によって生きもするし、死にもする。誰がそのギャグに命を吹き込むかで、完成度は変わるのだ。だからキャスティ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
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<dc:date>2010-03-17T19:19:47+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://instant-numa.jp/" target="_blank">インスタント沼</a>」（2009年・日本）　原作・脚本・監督：三木聡<br /><br />　僕は昔から映画でもマンガでも正統派のストーリーものが好きで、それに気付いたのは小学生の頃、山上たつひこの「がきデカ」を読んだときだった。<br />　初めて「がきデカ」に触れたとき僕は11歳で、突然繰り出される意味のないポーズやセリフに激しく戸惑った。たとえば、なぜこまわり君の鼻は、突然象の鼻になるのか。僕はその意味を必死になって探ろうとしていた。<br />　とりいかずよしによる「トイレット博士」の「マタンキ！」には意味があった。しかし「あふりか象が好き！」や「八丈島のキョン！」には意味がなかった。<br />　後年それが「意味を持たないという意味で、ギャグマンガにおける画期的な表現だった」と知るのだが、そうなったらなったで今度は、意味のないギャグを受け入れるまでに時間を要した自身のキャパシティの狭さに不甲斐なさを感じた。これぞトラウマである。だから僕は意味のないギャグを好まない体質になり、のちに「モンティパイソン」を</font><font size="2">劇場で観て嘔吐するのだ。<br />　キャパシティ、すなわち受け入れ能力は努力次第で大きくすることが出来る。一番手っ取り早いのは「許す」ことである。「がきデカ」にうろたえた僕も47歳ともなると、さすがにちょっとやそっとじゃ驚かなくなって来た。<br />　「好きにやりなさい」<br />　心を大きく持てば意味のないギャグにも笑えるようになる、というわけだ。思えばずいぶんと長いリハビリだった。<br /><br />　雑誌の編集者だった沈丁花ハナメ（麻生久美子）は、雑誌の廃刊とともに無職になってしまう。暇を持て余す毎日。そんな折、突如父親の存在を知らされ会いに行くと、そこにはがっかりの風体の“電球”と呼ばれる骨董屋（風間杜夫）がいた。その骨董屋には変わった客たちが出入りし、やがてハナメも骨董の魅力に取りつかれて行くのだが…。<br /><br />　「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13" target="_blank">図鑑に載ってない虫</a>」に比べると断然おもしろい。と、僕が思う理由はやはり「比較的正統な脱力系」映画だからだ。そもそもキャスティングがまとも。先の2人のほかに加瀬亮、松坂慶子、相田翔子、笹野高史、白石美帆といった、正統派ドラマにも出演する顔ぶれが揃っている。一方でふせえり、温水洋一、村松利史、岩松了、森下能幸といった面々もいて、このバランスが良かった。<br />　芸人が作ったギャグはともかく、作家が書いたギャグは演者によって生きもするし、死にもする。誰がそのギャグに命を吹き込むかで、完成度は変わるのだ。だからキャスティングのはたす役割は大きい。<br />　本作のキーマンは風間杜夫である。<br />　くだらないセリフを大声で言わせたら日本一。うさん臭いキャラをやらせても日本一。「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-01-01" target="_blank">蒲田行進曲</a>」世代にはたまらないものがあったし、相応の役者が演じることで「意味がないものにも、意味があるんじゃないか？」とミスリードさせられるところがいい。脱力系ギャグのまぶし方もなかなかで、個人的には最後まで楽しめた。<br />　もちろん麻生久美子の存在も大きい。彼女のぽかりと浮いているような存在感は観客の心をほっこりさせるだろう。<br />　ちなみに今作でのツボは、中華料理屋の壁に貼ってあったメニュー「サモ飯金宝」だった。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002NKV0LS/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lSX8kAPyL._SL160_.jpg" alt="インスタント沼 ミラクル・エディション [DVD]" title="インスタント沼 ミラクル・エディション [DVD]" width="160" height="120" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002NKV0LS/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">インスタント沼 ミラクル・エディション [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ポニーキャニオン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13">
<title>図鑑に載ってない虫</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13</link>
<description>「図鑑に載ってない虫」（2007年・日本）　原案・脚本・監督：三木聡　毎年、ときどき書いているけれど、先週からビックリするくらい忙しい。　その昔、山口美江は「しば漬け食べたい…」と漏らした。僕は深夜帰宅してリビングで呆けながら「映画観たい…」と毎日呟いている。もちろん観る間なんてなく、わずかな時間妻と会話し、缶ビールを1本飲み、シャワーを浴びて、　「こんなときは、ヘヘッと笑えるバカな映画が観たいなあ」　と思いながらベッドに入る。すると一瞬でタイムリープしたかのように目覚ましが鳴る。やれやれ。　しかし神様はやっぱりいて、先週打ち合わせがひとつキレイに飛び、映画を観る時間が出来た。僕は現実逃避と脳みそのクールダウンのために三木聡を観ることにした。まさにこんなときに観ようと以前から録っておいた1本だ。　フリーラーイターの“オレ”（伊勢谷友介）は、月刊「黒い本」の美人編集長（水野美紀）から、仮死体験が出来る虫「死にモドキ」を探し出し、死後の世界をルポするように言われる。“オレ”はしぶしぶ友人のエンドー（松尾スズキ）を誘って、「死にモドキ」探しに出る…。　こんな映画を“脱力系”と最初に呼んだのは誰だろう。まったく「巧いな」と思う。僕が一番最初に脱力したのは、難題を押し付けられた“オレ”が超弱小出版社から出て来たときの背景に　「世界人類が大三元でありますように」　という貼り紙を見つけたときだった。僕は身体から力が抜けるのを感じながら、文字通り「ヘヘッ」と笑った。ある意味すごく満足した。　ただ、その“満足”は割と序盤でお腹一杯になった。それが僕の好みってことだと思う。脱力系と知りながら、「いつまでヘヘッと笑わしてんだよ！」って文句を言いそうになって慌てて呑み込んだ。　僕は忙し過ぎて脳みそがほかほかになってなければ三木聡は観ない。それでも文句を言いそうになった。つまり僕はそういう人間なのだ。映画じゃなくて自分の話になってしまった。　…と、思っていたのは実はラスト直前まで。　後半は不条理さを増し、一体どうやって着地させるんだよ、と思っていたら、最後の最後にスカッとキレのいいオチが来た。僕は半ば否定気味だった照れ隠しもあって、「なんだよ、そういうことかよ」と強がったけれど、いや悪くない。　他の作品も観てみよう。いつ観られるか、まだまだ分からないけれど。 図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) [DVD]出版社/メーカー: Vict..</description>
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<dc:date>2010-03-15T21:21:32+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327272" target="_blank">図鑑に載ってない虫</a>」（2007年・日本）　原案・脚本・監督：三木聡<br /><br />　毎年、ときどき書いているけれど、先週からビックリするくらい忙しい。<br />　その昔、山口美江は「しば漬け食べたい…」と漏らした。</font><font size="2">僕は深夜帰宅してリビングで呆けながら「映画観たい…」と毎日呟いている。もちろん観る間なんてなく、わずかな時間妻と会話し、缶ビールを1本飲み、シャワーを浴びて、<br />　「こんなときは、ヘヘッと笑えるバカな映画が観たいなあ」<br />　と思いながらベッドに入る。すると一瞬でタイムリープしたかのように目覚ましが鳴る。やれやれ。<br />　しかし神様はやっぱりいて、先週打ち合わせがひとつキレイに飛び、映画を観る時間が出来た。僕は現実逃避と脳みそのクールダウンのために三木聡を観ることにした。まさにこんなときに観ようと以前から録っておいた1本だ。<br /><br />　フリーラーイターの“オレ”（伊勢谷友介）は、月刊「黒い本」の美人編集長（水野美紀）から、仮死体験が出来る虫「死にモドキ」を探し出し、死後の世界をルポするように言われる。“オレ”はしぶしぶ友人のエンドー（松尾スズキ）を誘って、「死にモドキ」探しに出る…。<br /><br />　こんな映画を“脱力系”と最初に呼んだのは誰だろう。まったく「巧いな」と思う。僕が一番最初に脱力したのは、難題を押し付けられた“オレ”が超弱小出版社から出て来たときの背景に<br />　「世界人類が大三元でありますように」<br />　という貼り紙を見つけたときだった。僕は身体から力が抜けるのを感じながら、文字通り「ヘヘッ」と笑った。ある意味すごく満足した。<br />　ただ、その“満足”は割と序盤でお腹一杯になった。それが僕の好みってことだと思う。脱力系と知りながら、「いつまでヘヘッと笑わしてんだよ！」って文句を言いそうになって慌てて呑み込んだ。<br />　僕は忙し過ぎて脳みそがほかほかになってなければ三木聡は観ない。それでも文句を言いそうになった。つまり僕はそういう人間なのだ。映画じゃなくて自分の話になってしまった。<br /><br />　…と、思っていたのは実はラスト直前まで。<br />　後半は不条理さを増し、一体どうやって着地させるんだよ、</font><font size="2">と思っていたら、最後の最後にスカッとキレのいいオチが来た。僕は半ば否定気味だった照れ隠しもあって、「なんだよ、そういうことかよ」と強がったけれど、いや悪くない。<br />　他の作品も観てみよう。いつ観られるか、まだまだ分からないけれど。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VNST72/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VOkjd5X7L._SL160_.jpg" alt="図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) [DVD]" title="図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) [DVD]" width="114" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VNST72/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: Victor Entertainment,Inc.(V)(D)</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07">
<title>恋愛上手になるために</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07</link>
<description>「恋愛上手になるために」（2007年・アメリカ／イギリス／ドイツ）　監督・脚本：ジェイク・パルトロー　酷い邦題だ。　原題は「THE GOOD NIGHT」。夢の中で出逢った理想の女性に現実を支配され、恋人との関係を危うくしてしまう男の物語である…。　「グッドナイト」でどうしてダメなんだ。　仮にダメだとしても「恋愛上手になるために」も無いだろう（多分会議の席では「夢で逢えたら」なんて安直な案も出たに違いない）。それにしてもペネロペ・クルス、グウィネス・パルトローという2人のオスカー女優が名を連ねながら、このタイトルは聞いた記憶が無いと思って観てみたら、悪いのは完全に邦題で内容は意外と面白かった。　不思議な設定ではある。　主人公のゲリー（マーティン・フリーマン）はかつて一世を風靡したバンドのメンバーで現在はCM音楽の作曲家。バンドメンバーだったポール（サイモン・ベッグ）とは今も仲が良く、ミュージシャンから広告代理店の共同経営者に転身したポールから仕事をもらっている。…この設定がどこにどう効いていたか、僕には分からない。　さらに、もうひとつ理解できなかったのは、ニューヨークのギャラリーに勤めるドーラ（グウィネス・パルトロー）に恋したゲリーはロンドンからニューヨークに移住した、という設定だ。マーティン・フリーマンがイギリス人で、グウィネスがアメリカ人であることは承知の上だが、イギリス人男性とアメリカ人女性の相性を描かれても、それを面白がれるだけの知識を持たない僕には、残念ながら取って付けたような印象しかなかった。しかも、そんな“米・英”のやりとりがあるわけでもないのだ。　ただし。　先にも書いたとおり意外と面白かった（2度言ったぞ）。と言うのも、女性も男性もそれぞれが登場人物に感情移入を果たせるニュートラルな作品に仕上がっているからだ。　まずゲリーとポールが対照的でいい。ポールは肉体的な浮気をし、ゲリーは夢で出逢ったアンナ（ペネロペ・クルス）と精神的な浮気をする。仕事ではゲリーは夢を追うタイプ。ポールは現実を見るタイプ。それぞれパートナーとの関係はゲリーは同棲中。ポールは結婚済み。つまり誰もが一度は「どっちがいいか」と考えるテーマを2人の設定に置き換えているのだ。パートナーの設定はネタバレに繋がるので明かさないが、女性は「自分ならどうするだろう」と必ず考えさせられる仕掛けがラストカットにある。実に巧妙な、そして久しぶりにあ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
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<dc:date>2010-03-08T02:44:55+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://www.finefilms.co.jp/renai/" target="_blank">恋愛上手になるために</a>」（2007年・アメリカ／イギリス／ドイツ）　監督・脚本：ジェイク・パルトロー<br /><br />　酷い邦題だ。<br />　原題は「THE GOOD NIGHT」。夢の中で出逢った理想の女性に現実を支配され、恋人との関係を危うくしてしまう男の物語である…。<br />　<font size="6" color="#ff0000">「グッドナイト」でどうしてダメなんだ。</font><br />　仮にダメだとしても「恋愛上手になるために」も無いだろう（多分会議の席では「夢で逢えたら」なんて安直な案も出たに違いない）。それにしてもペネロペ・クルス、グウィネス・パルトローという2人のオスカー女優が名を連ねながら、このタイトルは聞いた記憶が無いと思って観てみたら、悪いのは完全に邦題で内容は意外と面白かった。<br /><br />　不思議な設定ではある。<br />　主人公のゲリー（マーティン・フリーマン）はかつて一世を風靡したバンドのメンバーで現在はCM音楽の作曲家。バンドメンバーだったポール（サイモン・ベッグ）とは今も仲が良く、ミュージシャンから広告代理店の共同経営者に転身したポールから仕事をもらっている。…この設定がどこにどう効いていたか、僕には分からない。<br />　さらに、もうひとつ理解できなかったのは、ニューヨークのギャラリーに勤めるドーラ（グウィネス・パルトロー）に恋したゲリーはロンドンからニューヨークに移住した、という設定だ。マーティン・フリーマンがイギリス人で、グウィネスがアメリカ人であることは承知の上だが、イギリス人男性とアメリカ人女性の相性を描かれても、それを面白がれるだけの知識を持たない僕には、残念ながら取って付けたような印象しかなかった。しかも、そんな“米・英”のやりとりがあるわけでもないのだ。<br /><br />　ただし。<br />　先にも書いたとおり意外と面白かった（2度言ったぞ）。と言うのも、女性も男性もそれぞれが登場人物に感情移入を果たせるニュートラルな作品に仕上がっているからだ。<br />　まずゲリーとポールが対照的でいい。ポールは肉体的な浮気をし、ゲリーは夢で出逢ったアンナ（ペネロペ・クルス）と精神的な浮気をする。仕事ではゲリーは夢を追うタイプ。ポールは現実を見るタイプ。それぞれパートナーとの関係はゲリーは同棲中。ポールは結婚済み。つまり誰もが一度は「どっちがいいか」と考えるテーマを2人の設定に置き換えているのだ。パートナーの設定はネタバレに繋がるので明かさないが、女性は「自分ならどうするだろう」と必ず考えさせられる仕掛けがラストカットにある。実に巧妙な、そして久しぶりにあっと思ったラストカットだった。<br />　僕は以前「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2006-12-29" target="_blank">ブロークバック・マウンテン</a>」を観たときに、「映画は始まった瞬間からすべてがラストシーンへと繋がっている」と書いた。これもまさにそんな映画だった。<br /><br />　ペネロペマニアにはちょっと食い足りない感もあるが、彼女の芝居の“幅”は堪能出来る。この女優、やっぱり只者じゃない。<br />　また個人的に大好きなダニー・デヴィートが、明晰夢（自分で夢と自覚しながら見ている夢のこと）の研究家という役で出演している（彼の何が好きって、ゴロリと横になった姿が「スター・ウォーズ」のイウォークに見えて、可愛くて仕方ないのだ）。最近はプロデューサー業に忙しいと聞くが、彼の味わい深い演技をもっともっと見たいと思った。<br />　ちなみに監督のジェイク・パルトローはグウィネスの実弟だとか。ちょっとした掘り出し物。邦題さえ良ければもっとヒットしただろう。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001TITK4E/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51caNyNsjbL._SL160_.jpg" alt="恋愛上手になるために [DVD]" title="恋愛上手になるために [DVD]" width="113" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001TITK4E/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">恋愛上手になるために [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><!--/ amazon --></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-06-1">
<title>打倒（ノック・ダウン）</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-06-1</link>
<description>「打倒」（1960年・日本）　監督：松尾昭典　脚本：宮田輝明、柏木和彦　昨年は生誕70年。来年は没後50年になるのだそうだ。　日活第3の男と言われた赤木圭一郎。通称トニー。　「は?　アカギ・ケイイチロウで、なんでトニー?　『ト』も『ニ』もどこにもあらへんやんけ!」　と思っていたら、当時のハリウッドスター、トニー・カーチスにどことなく風貌が似ていたから、トニーという愛称を日活がつけたのだそうだ。なんだかなあ。しかし今見ると完全にSMAPの香取慎吾である。だから通称シンゴちゃん。ま、意味はない。　赤木圭一郎の映画を観るのは初めてだった。　早くにゴーカートの事故で亡くなったため、和製ジェームス・ディーンと呼ばれているのは知っていた。だから出演した本数も少ないのかと思ったら、26本の映画に出演していると知って驚いた。もっと驚くのは実働わずか3年であること。まさに日本映画全盛期（つまり、テレビ夜明け前）に花開き、あっという間に散った俳優と言うわけだ。　赤木圭一郎にとっては22本目の作品で、完全なるスター映画である。　主人公の高野昭は理系の秀才で、大学卒業後は兄雄介（二谷英明）と共に電子工学の道に進むことを決めていた。しかし趣味でやるボクシングでも天賦の才能を発揮し、そこに目を付けた野中ボクシングジムの会長（大坂志郎）が、なんとかスカウトしようとする…というのが序盤の展開だ。昭に気のある同級生が夜の浜辺で酔ったフリをして誘っても決して手を出さず、とにかく非の打ち所の無い設定になっている。　スター映画と言うよりも今で言うアイドル映画に近い。1ヶ月で1本撮るようなスケジュールだから、赤木圭一郎はボクシングのトレーニングも満足に積んではいまい。それがそのまま絵に出ていて、ほとんどの人の目に「ちゃんちゃら可笑しい」ボクシングの真似事にしか見えないはずだ。せめてガードだけでも指導してやれば、と思ったが、「ガードをしてしまうと、観客のお目当てである顔が見えなくなってしまうんだな」と、気付いたら、あとはどうでも良くなった。　この時代の映画は何度も言うが、今となってはロケーションこそ最大の見どころである。僕は神宮の銀杏並木しか認識出来なかったけれど（歩道で劇用車を走らせるという荒業をやってのけている！）、まだまだ道路整備が行き届いていない東京の風景は、なんとものどかで目に優しい。　また観ていて感心したのはクレーンショットの使い方が妙に巧かっ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-03-07T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=139283" target="_blank">打倒</a>」（1960年・日本）　監督：松尾昭典　脚本：宮田輝明、柏木和彦<br /><br />　昨年は生誕70年。来年は没後50年になるのだそうだ。<br />　日活第3の男と言われた赤木圭一郎。通称トニー。<br />　「は?　アカギ・ケイイチロウで、なんでトニー?　『ト』も『ニ』もどこにもあらへんやんけ!」<br />　と思っていたら、当時のハリウッドスター、トニー・カーチスにどことなく風貌が似ていたから、トニーという愛称を日活がつけたのだそうだ。なんだかなあ。しかし今見ると完全にSMAPの香取慎吾である。だから通称シンゴちゃん。ま、意味はない。<br /><br />　赤木圭一郎の映画を観るのは初めてだった。<br />　早くにゴーカートの事故で亡くなったため、和製ジェームス・ディーンと呼ばれているのは知っていた。だから出演した本数も少ないのかと思ったら、26本の映画に出演していると知って驚いた。もっと驚くのは実働わずか3年であること。まさに日本映画全盛期（つまり、テレビ夜明け前）に花開き、あっという間に散った俳優と言うわけだ。<br /><br />　赤木圭一郎にとっては22本目の作品で、完全なるスター映画である。<br />　主人公の高野昭は理系の秀才で、大学卒業後は兄雄介（二谷英明）と共に電子工学の道に進むことを決めていた。しかし趣味でやるボクシングでも天賦の才能を発揮し、そこに目を付けた野中ボクシングジムの会長（大坂志郎）が、なんとかスカウトしようとする…というのが序盤の展開だ。昭に気のある同級生が夜の浜辺で酔ったフリをして誘っても決して手を出さず、とにかく非の打ち所の無い設定になっている。<br />　スター映画と言うよりも今で言うアイドル映画に近い。1ヶ月で1本撮るようなスケジュールだから、赤木圭一郎はボクシングのトレーニングも満足に積んではいまい。それがそのまま絵に出ていて、ほとんどの人の目に「ちゃんちゃら可笑しい」ボクシングの真似事にしか見えないはずだ。せめてガードだけでも指導してやれば、と思ったが、「ガードをしてしまうと、観客のお目当てである顔が見えなくなってしまうんだな」と、気付いたら、あとはどうでも良くなった。<br /><br />　この時代の映画は何度も言うが、今となってはロケーションこそ最大の見どころである。僕は神宮の銀杏並木しか認識出来なかったけれど（歩道で劇用車を走らせるという荒業をやってのけている！）、まだまだ道路整備が行き届いていない東京の風景は、なんとものどかで目に優しい。<br />　また観ていて感心したのはクレーンショットの使い方が妙に巧かったこと。まるでハリウッド映画を髣髴とさせるテクニックに、当時の日活スタッフの優秀さを垣間見た気がした。もう何本か観てみよう。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005IJOF/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://images-jp.amazon.com/images/G/09/x-locale/detail/thumb-no-image.gif" alt="打倒(ノックダウン) [VHS]" title="打倒(ノックダウン) [VHS]" width="50" height="60" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005IJOF/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">打倒(ノックダウン) [VHS]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 日活</li><li class="sonet-asin-label">メディア: VHS</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-06">
<title>ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-06</link>
<description>「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」（1997年・ドイツ）　監督：トーマス・ヤーン　2009年に長瀬智也、福田麻由子コンビでリメイクされた「ヘブンズ・ドア」のオリジナル。　タイトルはボブ・ディランが映画「ビリー・ザ・キッド／21歳の生涯」（1973）のために書き下ろした名曲中の名曲（邦題「天国への扉」）。　余名わずかと診断された男2人が、まだ見ぬ海を見るために病院を抜け出し、いくつもの犯罪を犯しながら海を目指すロードムービーである。　ロードームービーと海が大好きな僕にはこれだけで充分“ご馳走”で、脳腫瘍の症状の描写に一部納得いかないところはあったが基本は楽しんだ。実はコメディでもある。　手の施しようの無い脳腫瘍と診断されたマーチン（テイル・シュバイガー）と、末期の骨肉腫と診断されたルディ（ヤン・ヨーゼフ・リーファース）は病院の地下駐車場に停めてあったクルマを盗んで海を目指すのだが、そのクルマがヤクザのベンツで、しかもトランクには重要な“荷物”が乗っていた、という設定である。当然マーチンとルディの2人はヤクザに追われることになるのだが、このヤクザ2人が“おつむが少々弱い”というお約束の設定で笑いを牽引していく。　　迫り来る死を真正面から受け止められる心の強い人はそうそういないだろう。恐怖心を払拭するために「楽しいこと」を求めようとするのは当然の成り行きで、未見だがロブ・ライナー監督の「最高の人生の見つけ方」も同様のテーマなのだと推測する。ただ本作の場合、あれもこれもやろうとしない。目的はただ一つ「海を見に行く」という単純なものだ。　ロードムービーのゴールは例えそれがなんであっても許されはするが、その「動機と理由がしっかりしていると、観客の興味は最後までブレない」ものなんだな、と僕は再認識した。マーチンとルディが海を見に行くことにしたいきさつはこうだ。ルディがマーチンに「実は海を見たことがない」と明かすと、マーチンは「いま天国で流行っていることは何か知ってるか？」と切り出す。　「それは壮大な海の美しさを語り合うことだ。夕陽が溶け合う前に放つ、血のように赤い光を語る。そして海によっていかに太陽がその力を失うかを語る。残るのは心の中の炎だけ…。だがおまえは会話に加われない。見たことがないからだ」　この詩的なセリフには参った。僕がルディでも絶対に海を見るまでは死ねないと思う。　映画を作るタイプは二通りあって、ひとつは映像で、..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-03-06T14:36:02+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85364" target="_blank">ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア</a>」（1997年・ドイツ）　監督：トーマス・ヤーン<br /><br />　2009年に長瀬智也、福田麻由子コンビでリメイクされた「ヘブンズ・ドア」のオリジナル。<br />　タイトルはボブ・ディランが映画「ビリー・ザ・キッド／21歳の生涯」（1973）のために書き下ろした名曲中の名曲（邦題「天国への扉」）。<br />　余名わずかと診断された男2人が、まだ見ぬ海を見るために病院を抜け出し、いくつもの犯罪を犯しながら海を目指すロードムービーである。<br /><br />　ロードームービーと海が大好きな僕にはこれだけで充分“ご馳走”で、脳腫瘍の症状の描写に一部納得いかないところはあったが基本は楽しんだ。実はコメディでもある。<br />　手の施しようの無い脳腫瘍と診断されたマーチン（テイル・シュバイガー）と、末期の骨肉腫と診断されたルディ（ヤン・ヨーゼフ・リーファース）は病院の地下駐車場に停めてあったクルマを盗んで海を目指すのだが、そのクルマがヤクザのベンツで、しかもトランクには重要な“荷物”が乗っていた、という設定である。当然マーチンとルディの2人はヤクザに追われることになるのだが、このヤクザ2人が“おつむが少々弱い”というお約束の設定で笑いを牽引していく。<br />　<br />　迫り来る死を真正面から受け止められる心の強い人はそうそういないだろう。恐怖心を払拭するために「楽しいこと」を求めようとするのは当然の成り行きで、未見だがロブ・ライナー監督の「最高の人生の見つけ方」も同様のテーマなのだと推測する。ただ本作の場合、あれもこれもやろうとしない。目的はただ一つ「海を見に行く」という単純なものだ。<br />　ロードムービーのゴールは例えそれがなんであっても許されはするが、その「動機と理由がしっかりしていると、観客の興味は最後までブレない」ものなんだな、と僕は再認識した。マーチンとルディが海を見に行くことにしたいきさつはこうだ。ルディがマーチンに「実は海を見たことがない」と明かすと、マーチンは「いま天国で流行っていることは何か知ってるか？」と切り出す。<br /><br />　「それは壮大な海の美しさを語り合うことだ。夕陽が溶け合う前に放つ、血のように赤い光を語る。そして海によっていかに太陽がその力を失うかを語る。残るのは心の中の炎だけ…。だがおまえは会話に加われない。見たことがないからだ」<br /><br />　この詩的なセリフには参った。僕がルディでも絶対に海を見るまでは死ねないと思う。<br />　映画を作るタイプは二通りあって、ひとつは映像で、もうひとつは言葉で組み立てようとするタイプだ。本作の場合は当然後者で、至るところに気の利いたセリフと設定が用意されている。感動的なのはクライマックス。ヤクザにまんまと捕まった2人が殺されようとする寸前、ボスに言われる一言が実にいい。個人的にはいまさら脚本賞をあげたいと思った。<br />　始まって3分と経たないうちに笑いが一発あるだけで、映画に対してぐっと好感を持つことも勉強になった。<br />　<br />　佳作。やっぱりロードムービーはおもしろい。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002TUEW6M/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51aBW8ITpvL._SL160_.jpg" alt="ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア デジタルニューマスター [DVD]" title="ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア デジタルニューマスター [DVD]" width="113" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002TUEW6M/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア デジタルニューマスター [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 角川エンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-01">
<title>バンク・ジョブ</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-03-01</link>
<description>「バンク・ジョブ」（2008年・イギリス）　監督：ロジャー・ドナルドソン　ジェイソン・ステイサム主演だからと言って、B級映画と侮ってはいけない。　これは1971年にロンドンで実際に起きた、通称「ウォーキートーキー強盗」をベースにした物語。　なかなか見せるクライム・サスペンスである。　ベーカー街にあるロイズ銀行。その地下にある“貸金庫室”が襲撃された。　実行犯と見張り役の無線のやりとりをアマチュア無線家が傍受し、警察に通報するも銀行の特定は適わず、多額の現金と宝石貴金属が盗まれてしまう。犯人同士の無線のやりとりが公表され（それでウォーキートーキー強盗と呼ばれる）、マスコミも犯人探しに躍起になるが、事件から4日後すべてのメディアからこの事件の報道が消えることになる。　D通告。　国防機密報道禁止令を英国政府が発令したからだ。このD通告は英国史上数回しか発令されていない特例中の特例措置。そこまでして事件を隠蔽したかった理由は何なのか？本作の見どころは、闇に葬られた英国史上最大の銀行強盗事件の舞台裏である。　もちろん国家が全力で隠ぺいした事件である故、物語の一部は推測でしかないが、「ありそうなハナシ」にまとめられているところが良い。ただ残念なのは、いろんな立場の人間が登場する割に背景の描き方が希薄で、途中ストーリーから逸脱しそうになったことだ。　一番困ったのはMI5とロンドン市警の区別がつかなかくなったこと。　ちなみにMI5はイギリス情報局保安部～イギリス国内の治安維持に責任を有する情報機関で、Ｄ通告を出したのもMI5。本作には市警の収賄疑惑も絡んでいて、二つの組織のビミョーな関係が、途中何箇所かで引っ掛かってくるのだ。だから未見の人には「字幕に追われて顔を見落とさないように」とアドバイスしたい。　序盤は「オーシャンズ11」のように、銀行強盗の仲間集めをもう少し厚く見られれば良かった。印象に残っているのは“少佐”だけで、他はどうもインパクトに欠けた。もちろん役者の知名度もあったと思う。しかし「オーシャンズ11」の場合は、それぞれの背景がきちんと描けていたからこそ、見たこともない中国人俳優にも感情移入が出来たのだ。特に後半はこのメンバーたちにフォーカスするのだから、序盤でもっと丁寧に説明が出来ていれば、と思わずにはいられなかった。　ジェイソン・ステイサム主演だがB級映画ではない。少なくともB＋の評価は与えていい。　僕たちには..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-03-02T16:57:54+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331247" target="_blank">バンク・ジョブ</a>」（2008年・イギリス）　監督：ロジャー・ドナルドソン<br /><br />　ジェイソン・ステイサム主演だからと言って、B級映画と侮ってはいけない。<br />　これは1971年にロンドンで実際に起きた、通称「ウォーキートーキー強盗」をベースにした物語。<br />　なかなか見せるクライム・サスペンスである。<br /><br />　ベーカー街にあるロイズ銀行。その地下にある“貸金庫室”が襲撃された。<br />　実行犯と見張り役の無線のやりとりをアマチュア無線家が傍受し、警察に通報するも銀行の特定は適わず、多額の現金と宝石貴金属が盗まれてしまう。犯人同士の無線のやりとりが公表され（それでウォーキートーキー強盗と呼ばれる）、マスコミも犯人探しに躍起になるが、事件から4日後すべてのメディアからこの事件の報道が消えることになる。<br />　D通告。<br />　国防機密報道禁止令を英国政府が発令したからだ。このD通告は英国史上数回しか発令されていない特例中の特例措置。そこまでして事件を隠蔽したかった理由は何なのか？本作の見どころは、闇に葬られた英国史上最大の銀行強盗事件の舞台裏である。<br /><br />　もちろん国家が全力で隠ぺいした事件である故、物語の一部は推測でしかないが、「ありそうなハナシ」にまとめられているところが良い。ただ残念なのは、いろんな立場の人間が登場する割に背景の描き方が希薄で、途中ストーリーから逸脱しそうになったことだ。<br />　一番困ったのはMI5とロンドン市警の区別がつかなかくなったこと。<br />　ちなみにMI5はイギリス情報局保安部～イギリス国内の治安維持に責任を有する情報機関で、Ｄ通告を出したのもMI5。本作には市警の収賄疑惑も絡んでいて、二つの組織のビミョーな関係が、途中何箇所かで引っ掛かってくるのだ。だから未見の人には「字幕に追われて顔を見落とさないように」とアドバイスしたい。<br /><br />　序盤は「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2005-02-14-7" target="_blank">オーシャンズ11</a>」のように、銀行強盗の仲間集めをもう少し厚く見られれば良かった。印象に残っているのは“少佐”だけで、他はどうもインパクトに欠けた。もちろん役者の知名度もあったと思う。しかし「オーシャンズ11」の場合は、それぞれの背景がきちんと描けていたからこそ、見たこともない中国人俳優にも感情移入が出来たのだ。特に後半はこのメンバーたちにフォーカスするのだから、序盤でもっと丁寧に説明が出来ていれば、と思わずにはいられなかった。<br /><br />　ジェイソン・ステイサム主演だがB級映画ではない。少なくともB＋の評価は与えていい。<br />　僕たちには全く縁のない「銀行の貸金庫」というパンドラの箱を開けたらどうなるか。想像を膨らませて観ると面白いだろう。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001Q2HO2S/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KlONtpPzL._SL160_.jpg" alt="バンク・ジョブ [Blu-ray]" title="バンク・ジョブ [Blu-ray]" width="120" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001Q2HO2S/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">バンク・ジョブ [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-28">
<title>クローズZEROⅡ</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-28</link>
<description>「クローズZEROⅡ」（2009年・日本）　監督：三池崇史　脚本：武藤将吾、水島力也　前作で山田孝之のことが気に入ったので続編も観てみる。　今回は原作の前日譚として用意されたオリジナルストーリーなのだそうだ。が、原作を読んでいない人間には関係なし。いずれにしても高校生同士の抗争であることに変わりはない。　前回で免疫が出来たのか、今作は意外と愉しみながら観た。　2作目ともなるとハチャメチャな設定はスルーするしかないし、キャラクターにも愛着が沸いて無下に出来なくなったせいもある。個人的な趣味で言うと、鳳仙学園のトップ鳴海大我の役で金子ノブアキが出ていたのも大きかった。実は「BANDAGE」以来、お気に入りのドラマーであり役者なのだ。　かといってストーリーを愉しんだワケじゃない。そもそも中味は無いに等しい。薄っぺらい暴力映画である。しかし「ハート・ロッカー」を観たあとだけに、武器に頼らない暴力は潔くていいと思った。しかも皆が正々堂々と真正面からケンカをするのだ。ある現代美術家が「七人の侍」を例に出して本作を語ったことを思い出す。確かに彼らは「侍」だ。間違っても相手を後ろから斬りつけたりしないし、チンケなナイフを持ち出すヤツは仲間にこてんぱんにやられる。　「これは刀を持たないチャンバラ映画である」　そう思ったらケンカのシーンも清清しく見えて来た。確かに暴力的だが目を背けたくなる凄惨なシーンはない。ただひたすら（バカの一つ覚えみたいに）殴り合っているだけだ。これは気持ちいい。クライマックスは「いいぞ、とことん行け」と思いながら観た。　山田孝之は相変わらず良い。　それまで鈴蘭最大勢力のトップとして君臨していながら、“最凶の転校生”滝谷源治（小栗旬）に敗れ、以来源治を担ごうとする男気のある役、芹沢多摩雄を肩の力を抜いて演じてみせた。時にノーガード戦法を取る芹沢は間違いなくドSの設定だと思うが、殴られたあと、殴り返す直前に見せるニヤリとした表情は、ヒース・レジャーのジョーカーを思い出させる。いい。素晴らしくいい。山田孝之には他で愉快犯の役などをやってもらいたい。　小栗旬にもいい役だと思う。今回は黒木メイサ演じるルカとのやり取りで、女の扱いを意外と知らない一面が垣間見えて面白かった。身体はシャープなのにケンカが強そうに見えるのは立ち姿が良いことと、立ち回りが巧いからだろう。このセンスは認めたい。　一番感心したのは、すべてのアクショ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-03-01T00:41:21+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://www.cz2.jp/index.html" target="_blank">クローズZEROⅡ</a>」（2009年・日本）　監督：三池崇史　脚本：武藤将吾、水島力也<br /><br />　<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-10-08" target="_blank">前作</a>で山田孝之のことが気に入ったので続編も観てみる。<br />　今回は原作の前日譚として用意されたオリジナルストーリーなのだそうだ。が、原作を読んでいない人間には関係なし。いずれにしても高校生同士の抗争であることに変わりはない。<br /><br />　前回で免疫が出来たのか、今作は意外と愉しみながら観た。<br />　2作目ともなるとハチャメチャな設定はスルーするしかないし、キャラクターにも愛着が沸いて無下に出来なくなったせいもある。個人的な趣味で言うと、鳳仙学園のトップ鳴海大我の役で金子ノブアキが出ていたのも大きかった。実は「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01" target="_blank">BANDAGE</a>」以来、お気に入りのドラマーであり役者なのだ。<br />　かといってストーリーを愉しんだワケじゃない。そもそも中味は無いに等しい。薄っぺらい暴力映画である。しかし「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-22" target="_blank">ハート・ロッカー</a>」を観たあとだけに、武器に頼らない暴力は潔くていいと思った。しかも皆が正々堂々と真正面からケンカをするのだ。ある現代美術家が「七人の侍」を例に出して本作を語ったことを思い出す。確かに彼らは「侍」だ。間違っても相手を後ろから斬りつけたりしないし、チンケなナイフを持ち出すヤツは仲間にこてんぱんにやられる。<br />　「これは刀を持たないチャンバラ映画である」<br />　そう思ったらケンカのシーンも清清しく見えて来た。確かに暴力的だが目を背けたくなる凄惨なシーンはない。ただひたすら（バカの一つ覚えみたいに）殴り合っているだけだ。これは気持ちいい。クライマックスは「いいぞ、とことん行け」と思いながら観た。<br /><br />　山田孝之は相変わらず良い。<br />　それまで鈴蘭最大勢力のトップとして君臨していながら、“最凶の転校生”滝谷源治（小栗旬）に敗れ、以来源治を担ごうとする男気のある役、芹沢多摩雄を肩の力を抜いて演じてみせた。時にノーガード戦法を取る芹沢は間違いなくドSの設定だと思うが、殴られたあと、殴り返す直前に見せるニヤリとした表情は、ヒース・レジャーのジョーカーを思い出させる。いい。素晴らしくいい。山田孝之には他で愉快犯の役などをやってもらいたい。<br />　小栗旬にもいい役だと思う。今回は黒木メイサ演じるルカとのやり取りで、女の扱いを意外と知らない一面が垣間見えて面白かった。身体はシャープなのにケンカが強そうに見えるのは立ち姿が良いことと、立ち回りが巧いからだろう。このセンスは認めたい。<br />　一番感心したのは、すべてのアクションシーンに手加減が（ほとんど）見えなかったところだ。もちろん撮影も編集も音響効果もいい仕事をしているんだと思う。それでもカンフーやチャンバラと違って型のないはずのケンカシーンを、どうやって本物らしく見せているのかは勉強したいと思った。もしやブルーレイ&amp;DVDは特典映像が充実しているだろうか。かなり興味がある。<br /><br />　さて主要登場人物は今回で高校を卒業してしまったが、テキトーに設定をでっち上げてⅢも作ってもらえると嬉しい。前作ももう一度観たくなった。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002GO63FE/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OUL47YcML._SL160_.jpg" alt="クローズZERO II [Blu-ray]" title="クローズZERO II [Blu-ray]" width="128" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002GO63FE/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">クローズZERO II [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray<!--/ amazon --></li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-27">
<title>ストリートファイター　ザ・レジェンド・オブ・チュンリー</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-27</link>
<description>「ストリートファイター　ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」（2009年・アメリカ）　久々に雑食っぷりを発揮。　僕の世代以下でこのキャラクターを知らない人間はほとんどいないんじゃないかと思う。「ストⅡ」の春麗。それをアメリカが映画にした。ま、スキームは「バイオハザード」みたいなもんだ。　面白くなけりゃ途中で止めてやる、と思いながら観始めて、それでも春麗役のクリスティン・クルックがまずまず可愛いのでズルズルと最後まで観てしまったが、まずはどうしても言わなければならないことがひとつある。それは…そこのアメリカのお姉ちゃんに、この衣裳を着せたらんかい。この衣裳も着んと、なにがチュンリーじゃ。しばくぞ、コラ。　何をずっと待ってたって、このコスプレをしたクリスティン・クルックの登場を待っていたのだ。なのに「あ、雰囲気だけ出してみました」的なしょうもない青のワンピースでごまかされ、また春麗の代名詞とも言うべき必殺技「スピニング・バード・キック」も、どうでもいいところで1回やっただけ。しかも効果ゼロ。おどれ監督のアンジェイ・バートコウィアク、なめとんのか。名前も長過ぎんねん。　他にビックリしたのは、仮面と鉤爪で有名なキャラのバルログがあっという間にチュンリーにやられちゃったこと。おいおいおいゲームじゃ散々苦労したぞ！あと「スピニング・バード・キック」使うならここだろう。　そもそもアクション映画とは言え脚本が緩すぎ。カプコンが関与していながらこの有り様ではクオリティ管理能力を疑わざるを得ない。ま、いいオトナがこんな映画観るなって話だが。　どうせならチャン・ツィイーとかヴィッキー・チャオ主演で作ってくれないだろうか。もちろんオリジナル衣裳も着てもらって。 ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー [Blu-ray]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメントメディア: Blu-ray</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-28T00:14:34+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://streetfighter-movie.gaga.ne.jp/" target="_blank">ストリートファイター　ザ・レジェンド・オブ・チュンリー</a>」（2009年・アメリカ）<br /><br />　久々に雑食っぷりを発揮。<br />　僕の世代以下でこのキャラクターを知らない人間はほとんどいないんじゃないかと思う。「ストⅡ」の春麗。それをアメリカが映画にした。ま、スキームは「バイオハザード」みたいなもんだ。<br />　面白くなけりゃ途中で止めてやる、と思いながら観始めて、それでも春麗役のクリスティン・クルックがまずまず可愛いのでズルズルと最後まで観てしまったが、まずはどうしても言わなければならないことがひとつある。それは…<br /></font><font size="2"><br /></font><font size="2"><img style="width: 222px; height: 298px" src="https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_cfc/dvd-diary/2617276035_31f742e2e6.jpg" border="0" alt="2617276035_31f742e2e6.jpg" width="222" height="298" align="left" /><br /><font size="6"><font color="#ff0000">そこのアメリカのお姉ちゃんに、この衣裳を着せたらんかい。<br />この衣裳も着んと、なにがチュンリーじゃ。<br />しばくぞ、コラ。</font><br /><font size="2"><br /><br />　何をずっと待ってたって、このコスプレをしたクリスティン・クルックの登場を待っていたのだ。なのに「あ、雰囲気だけ出してみました」的なしょうもない青のワンピースでごまかされ、また春麗の代名詞とも言うべき必殺技「スピニング・バード・キック」も、どうでもいいところで1回やっただけ。しかも効果ゼロ。おどれ監督のアンジェイ・バートコウィアク、なめとんのか。名前も長過ぎんねん。<br /><br />　他にビックリしたのは、仮面と鉤爪で有名なキャラのバルログがあっという間にチュンリーにやられちゃったこと。おいおいおいゲームじゃ散々苦労したぞ！あと「スピニング・バード・キック」使うならここだろう。<br />　そもそもアクション映画とは言え脚本が緩すぎ。カプコンが関与していながらこの有り様ではクオリティ管理能力を疑わざるを得ない。ま、いいオトナがこんな映画観るなって話だが。<br />　どうせならチャン・ツィイーとかヴィッキー・チャオ主演で作ってくれないだろうか。もちろんオリジナル衣裳も着てもらって。<br /><br /></font></font></font><font size="2"><font size="6"><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026ZLC4K/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YZDdSAzeL._SL160_.jpg" alt="ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー [Blu-ray]" title="ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー [Blu-ray]" width="125" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026ZLC4K/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray<!--/ amazon --></li></ul></div></div></font></font></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-25">
<title>悪い女</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-25</link>
<description>「悪い女」（1998年・韓国）　監督・脚本：キム・ギドク　未見のキム・ギドク作品を新橋のTSUTAYAで見つけたので借りてみた。日本未公開のストレートDVD。16ミリ作品。「鰐～ワニ～」、「ワイルド・アニマル」に続く監督3作目。　「悪い女」という邦題は「悪い男」にかけて発売元が勝手に付けたタイトルで、本作品を1フレームも理解していない人間による、観客に誤解を与えかねないサイテーの仕事だ。なんと言っても監督に対して失礼千万。このタイトルを付けた人間には「恥を知れ」と言いたい。そもそも本編に出て来る主人公は決して“悪い女”ではない。　どこからともなく海岸の町に辿りついた若い女ジナは、とある民宿に住み込み、身体を売る商売を始める。その民宿を経営する家には大学生の娘ヘミがいた。ヘミは結婚するまでは恋人にも身体を許さないと決めているマジメな性格。そのためジナを軽蔑のまなざしで見ていたが、売春斡旋という仕事のおかげで家族が生活できることも知っていた…。　この面白さをなんと伝えればいいだろう。　まずは着飾らないところがいい。ロケーションが美しいわけでもなく、照明に凝るでもなく、まるで荒木経惟の写真のような、ありきたりだけど生活臭漂う絵の切り取り方が見事。その生々しさはドラマであることを一瞬でも忘れさせるほどだ。もちろん制作費の安さも関係している。しかしそう決め付けるのは、ギドクのセンスを無視しているに等しい。　さらにギドクの目線。　売春は人類史上最古のビジネス。セックスは睡眠と食事に次ぐ日常の行為。何気ない場所で毎日行われる営みには、交わった人の数だけ物語がある。それは人に聞かせるものではなく、ほとんどが当事者の内にしまい込むものだが、ギドクはあえてその中から社会の底辺に沈殿する物語をすくい上げようとする。分かりやすく言えば“不幸なセックス”に関わる人々の物語。　「これ以上のドラマがこの世にあるか？」　無いわけではない。しかし多くのクリエイターが見てみぬフリをしてきた素材ではある。　僕は「日活ロマンポルノに似ているな」と思った。日常に潜むエロティシズム。そこには学歴も肩書きも年収も関係なく、一個の人間が平等に描かれているように思う。確かに人間を描くにこれ以上の素材は無いのかも知れない。　一方で、これは「母性」にまつわる物語でもある。　ギドクが用意した結末には多くの人が驚くだろう。しかし「母性を持つもの同士だからこそ、最後には理..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-27T23:41:17+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320560" target="_blank">悪い女</a>」（1998年・韓国）　監督・脚本：キム・ギドク<br /><br />　未見のキム・ギドク作品を新橋のTSUTAYAで見つけたので借りてみた。日本未公開のストレートDVD。16ミリ作品。「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-02-02" target="_blank">鰐～ワニ～</a>」、「ワイルド・アニマル」に続く監督3作目。<br />　「悪い女」という邦題は「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-01-12" target="_blank">悪い男</a>」にかけて発売元が勝手に付けたタイトルで、本作品を1フレームも理解していない人間による、観客に誤解を与えかねないサイテーの仕事だ。なんと言っても監督に対して失礼千万。このタイトルを付けた人間には「恥を知れ」と言いたい。そもそも本編に出て来る主人公は決して“悪い女”ではない。<br /><br />　どこからともなく海岸の町に辿りついた若い女ジナは、とある民宿に住み込み、身体を売る商売を始める。その民宿を経営する家には大学生の娘ヘミがいた。ヘミは結婚するまでは恋人にも身体を許さないと決めているマジメな性格。そのためジナを軽蔑のまなざしで見ていたが、売春斡旋という仕事のおかげで家族が生活できることも知っていた…。<br /><br />　この面白さをなんと伝えればいいだろう。<br />　まずは着飾らないところがいい。ロケーションが美しいわけでもなく、照明に凝るでもなく、まるで荒木経惟の写真のような、ありきたりだけど生活臭漂う絵の切り取り方が見事。その生々しさはドラマであることを一瞬でも忘れさせるほどだ。もちろん制作費の安さも関係している。しかしそう決め付けるのは、ギドクのセンスを無視しているに等しい。<br />　さらにギドクの目線。<br />　売春は人類史上最古のビジネス。セックスは睡眠と食事に次ぐ日常の行為。何気ない場所で毎日行われる営みには、交わった人の数だけ物語がある。それは人に聞かせるものではなく、ほとんどが当事者の内にしまい込むものだが、ギドクはあえてその中から社会の底辺に沈殿する物語をすくい上げようとする。分かりやすく言えば“不幸なセックス”に関わる人々の物語。<br />　「これ以上のドラマがこの世にあるか？」<br />　無いわけではない。しかし多くのクリエイターが見てみぬフリをしてきた素材ではある。<br />　僕は「日活ロマンポルノに似ているな」と思った。日常に潜むエロティシズム。そこには学歴も肩書きも年収も関係なく、一個の人間が平等に描かれているように思う。確かに人間を描くにこれ以上の素材は無いのかも知れない。<br /><br />　一方で、これは「母性」にまつわる物語でもある。<br />　ギドクが用意した結末には多くの人が驚くだろう。しかし「母性を持つもの同士だからこそ、最後には理解し合える」というギドクの願いにも似た気持ちが、こういう結末にさせたんじゃないか思う。<br />　最悪の邦題だが、作品としては秀逸。これで未見のギドク作品はあと4本となった。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002IJOYI/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51C4RC489BL._SL160_.jpg" alt="悪い女 [DVD]" title="悪い女 [DVD]" width="111" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002IJOYI/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">悪い女 [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ケンメディア</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-24">
<title>崖の上のポニョ</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-24</link>
<description>「崖の上のポニョ」（2008年・日本）　監督・脚本：宮崎駿　不覚にも2度泣いた。　一度は大嵐のあと、リサが老人介護ホームへ向うため、宗介に留守番をお願いするシーン。　もう一度はラストシーン。ま、ここは詳しく書かない方が賢明か（笑）。　歳のせいで涙腺は緩んでいる。そもそも、なぜ加齢とともに涙腺は緩むのか。一番は経験値を積んで人の気持ちを理解できるようになるからだ。　そしてもうひとつ。これは僕の推測だが、自分が人の善意に支えられて生きて来たことに気付くからだと思う。そこにあるのは「人の想い」である。その想いが温かければ温かいほど泣けるのだ。　本作で言うなら、僕はまずリサの寛容な心が嬉しかった。　子どもだけでなくあらゆる人に優しく、怪しい人面魚をなんなく受け入れる懐の深さ（そういう映画なんだから当たり前だと言われればそれまでだが、僕はリサがポニョを初めて目にしたときのリアクションに、まず感動をしてしまった）。ポニョのお母さんであるグランマンマーレもそうだった。　寛容な母親に対して、ポニョと宗介の父親は半ば無能な父親として描かれている。もしや宮崎監督自身の自虐的な設定だったか。そんなフジモトと耕一の声を担当したのは所ジョージと長嶋一茂（笑）。特に長嶋一茂のノー天気なセリフ回しは絶品だったと思う。　声ついでに言うなら、この作品のトーンを決めたのはリサを演じた山口智子だ。彼女のはつらつとした生命感あふれる演技は実に素晴らしかった。「ポニョ」を観た子どもたちは、ウチもリサみたいなお母さんだったらいいな、と思っただろうか。　作品の温かみを出したのは、えんぴつで描かれた背景だ。明らかに「時代に逆行する手法」だが、例えばジャズをCDではなくアナログ盤で聴くような“深み”を、多くの人が再認識したと思う。そして感動的だったのは“波”の描写。どうして波を“魚”として描けるのか。宮崎駿の頭の中はどんなことになっているのだろう。　さて宮崎監督は「子供に向けて映画を作っている」と公言しているが、しかし子どもは親と共に劇場に来るわけで、当然オトナに対するメッセージ（ときに嫌味）も散りばめられているのが面白い。今回で言うなら、ポニョが底引き網に掛かろうとするシーン。海の底からは信じ難い量の粗大ゴミが出て来る。タイヤや自転車は当然。バスタブまでゴロリと出て来たときは、アニメーションとは言えゾッとしてしまった。このシーンを子どもに何と説明するべきか、僕..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-26T19:55:46+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.ghibli.jp/ponyo/" target="_blank">崖の上のポニョ</a>」（2008年・日本）　監督・脚本：宮崎駿<br /><br />　不覚にも2度泣いた。<br />　一度は大嵐のあと、リサが老人介護ホームへ向うため、宗介に留守番をお願いするシーン。<br />　もう一度はラストシーン。ま、ここは詳しく書かない方が賢明か（笑）。<br />　歳のせいで涙腺は緩んでいる。そもそも、なぜ加齢とともに涙腺は緩むのか。一番は経験値を積んで</font><font size="2">人の気持ちを理解できるようになるからだ。<br />　そしてもうひとつ。これは僕の推測だが、自分が人の善意に支えられて生きて来たことに気付くからだと思う。そこにあるのは「人の想い」である。その想いが温かければ温かいほど泣けるのだ。<br /><br />　本作で言うなら、僕はまずリサの寛容な心が嬉しかった。<br />　子どもだけでなくあらゆる人に優しく、怪しい人面魚をなんなく受け入れる懐の深さ（そういう映画なんだから当たり前だと言われればそれまでだが、僕はリサがポニョを初めて目にしたときのリアクションに、まず感動をしてしまった）。ポニョのお母さんであるグランマンマーレもそうだった。<br />　寛容な母親に対して、ポニョと宗介の父親は半ば無能な父親として描かれている。もしや宮崎監督自身の自虐的な設定だったか。そんなフジモトと耕一の声を担当したのは所ジョージと長嶋一茂（笑）。特に長嶋一茂のノー天気なセリフ回しは絶品だったと思う。<br />　声ついでに言うなら、この作品のトーンを決めたのはリサを演じた山口智子だ。彼女のはつらつとした生命感あふれる演技は実に素晴らしかった。「ポニョ」を観た子どもたちは、ウチもリサみたいなお母さんだったらいいな、と思っただろうか。<br />　作品の温かみを出したのは、えんぴつで描かれた背景だ。明らかに「時代に逆行する手法」だが、例えばジャズをCDではなくアナログ盤で聴くような“深み”を、多くの人が再認識したと思う。そして感動的だったのは“波”の描写。どうして波を“魚”として描けるのか。宮崎駿の頭の中はどんなことになっているのだろう。<br /><br />　さて宮崎監督は「子供に向けて映画を作っている」と公言しているが、しかし子どもは親と共に劇場に来るわけで、当然オトナに対するメッセージ（ときに嫌味）も散りばめられているのが面白い。今回で言うなら、ポニョが底引き網に掛かろうとするシーン。海の底からは信じ難い量の粗大ゴミが出て来る。タイヤや自転車は当然。バスタブまでゴロリと出て来たときは、アニメーションとは言えゾッとしてしまった。このシーンを子どもに何と説明するべきか、僕が人の親ならきっと悩んだと思う。<br />　観るまでは「47のオッサンが独りで観るのはいかがなものか」と思ったが、いろいろと考えさせられる作品だった。宮崎駿ってやっぱりスゲー。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0024NJY2G/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51n3dEZ1LRL._SL160_.jpg" alt="崖の上のポニョ [Blu-ray]" title="崖の上のポニョ [Blu-ray]" width="127" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0024NJY2G/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">崖の上のポニョ [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-22">
<title>ハート・ロッカー</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-22</link>
<description>「ハート・ロッカー」（2008年・アメリカ）　監督：キャスリン・ビグロー　脚本：マーク・ボール　イラクに駐在する爆発物処理班のハナシ。撮ったのは女流監督のキャスリン・ビグロー。　第82回アカデミー賞では、元夫ジェームズ・キャメロンの「アバター」と同じく9部門にノミネートされた話題の映画である。　「戦争映画」という括りがある。　戦争の世紀とも呼ばれる20世紀に、実際に起きた戦争を題材にした作品群を主にそう呼んでいるが、僕はここにもうひとつ新しい括りを作っていいんじゃないかと思った。　「戦場映画」　戦争の全体像、あるいは一部の作戦の様子を描くものではなく、戦地での日常を切り取った映画。「ジャーヘッド」がその代表作と言っていいだろう。この「ハート・ロッカー」もそれと並ぶ佳作だ。　本作の場合、「ストーリーがあるようで無い。無いようである」ところが良い。　何の予備知識なく観ても、「この映画は主人公たちの任期が終わるまでのハナシですよ」、と早い段階で分かるようになっている。　また「キャスティングこそ最大の演出」とはこれまでも何度か書いてきたが、その演出もかなり効いていた。兵士たちがいつ死ぬとも分からない緊張感を出すため、無名に近い俳優を起用。さらに「彼が主人公か？」と思わせる兵士を早々に殉職させる周到さ。つまり観客は予定調和の欠片もない爆発物処理班の毎日を131分に渡り見せられるのだ。そう気がついた瞬間、観客は心の粟立ちを覚えるだろう。　「いつ爆発しないとも限らない」　“戦場映画”としてはこれ以上ない見事な構造である。イラクの隣、ヨルダンで撮影したというロケーションもリアリティに満ちていて申し分ない。　ただし、僕にはオープニングから容易に想像できる結末が残念だった。　映画の冒頭。ニューヨークタイムズ紙の記者で「本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄」の著者でもあるクリス・ヘッジスの言葉がテロップで表示される。　　The rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug 　ー戦闘での高揚感はときに激しい中毒になる。　　やがてテロップは文章の“最後の部分”を残してブラックアウトする。　　war is drug　ー戦争は麻薬である。　「ジャーヘッド」の冒頭も同じ趣旨のモノローグから始まる。だから「ハート・ロッカー..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-24T15:13:43+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://hurtlocker.jp/" target="_blank">ハート・ロッカー</a>」（2008年・アメリカ）　監督：キャスリン・ビグロー　脚本：マーク・ボール<br /><br />　イラクに駐在する爆発物処理班のハナシ。撮ったのは女流監督のキャスリン・ビグロー。<br />　第82回アカデミー賞では、元夫ジェームズ・キャメロンの「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20" target="_blank">アバター</a>」と同じく9部門にノミネートされた話題の映画である。<br /><br />　「戦争映画」という括りがある。<br />　戦争の世紀とも呼ばれる20世紀に、実際に起きた戦争を題材にした作品群を主にそう呼んでいるが、僕はここにもうひとつ新しい括りを作っていいんじゃないかと思った。<br />　「戦場映画」<br />　戦争の全体像、あるいは一部の作戦の様子を描くものではなく、戦地での日常を切り取った映画。「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-07-06-1" target="_blank">ジャーヘッド</a>」がその代表作と言っていいだろう。この「ハート・ロッカー」もそれと並ぶ佳作だ。<br /><br />　本作の場合、「ストーリーがあるようで無い。無いようである」ところが良い。<br />　何の予備知識なく観ても、「この映画は主人公たちの任期が終わるまでのハナシですよ」、と早い段階で分かるようになっている。<br />　また「キャスティングこそ最大の演出」とはこれまでも何度か書いてきたが、その演出もかなり効いていた。兵士たちがいつ死ぬとも分からない緊張感を出すため、無名に近い俳優を起用。さらに「彼が主人公か？」と思わせる兵士を早々に殉職させる周到さ。つまり観客は予定調和の欠片もない爆発物処理班の毎日を131分に渡り見せられるのだ。そう気がついた瞬間、観客は心の粟立ちを覚えるだろう。<br />　「いつ爆発しないとも限らない」<br />　“戦場映画”としてはこれ以上ない見事な構造である。イラクの隣、ヨルダンで撮影したというロケーションもリアリティに満ちていて申し分ない。<br /><br />　ただし、僕にはオープニングから容易に想像できる結末が残念だった。<br />　映画の冒頭。ニューヨークタイムズ紙の記者で「本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄」の著者でもあるクリス・ヘッジスの言葉がテロップで表示される。<br />　<br />　<em>The rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug <br />　ー戦闘での高揚感はときに激しい中毒になる。<br /></em>　<br />　やがてテロップは文章の“最後の部分”を残してブラックアウトする。<br />　<br /><em>　war is drug<br />　ー戦争は麻薬である。<br /></em><br />　「ジャーヘッド」の冒頭も同じ趣旨のモノローグから始まる。だから「ハート・ロッカー」の結末は意外性に欠けていた。タイム紙は「完璧に近い映画。最高傑作」と持ち上げたが、僕はそうは思わない。違う幕引きの仕方は絶対にあったはずだ。<br />　しかし、涙を誘うわけでなく、反省を促すわけでもなく、任務をたんたんとこなす兵士たちの姿を客観的に見せたからこそ、観客に訴えられるものはあったと思う。<br />　僕は「アメリカに生まれた悲劇」を痛烈に感じた。彼らは世界で一番恵まれた国民を自負しているかも知れないが、アメリカに生まれたが故に、人生を狂わせた若者が数多くいるのも事実だ。なぜならそこに軍隊があるから。<br /><br />　人を狂わせるものはこの世からなくなったほうがいい。麻薬も戦争も。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087734102/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XPBC00VGL._SL160_.jpg" alt="本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄" title="本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄" width="110" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087734102/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">本当の戦争―すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: クリス ヘッジズ</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 集英社</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2004/06</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本<!--/ amazon --></li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21-1">
<title>映画は映画だ</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21-1</link>
<description>「映画は映画だ」（2008年・韓国）　監督・脚本：チャン・フン　製作と原案はキム・ギドク。　面白いタイトル。映画を愛するギドクのどんな想いが詰まった作品だろうと観てみたら、このタイトルからは副詞が抜け落ちていたことが分かった。　「映画は“所詮”映画だ」　自虐的ともとれるメッセージ。これは何のために、誰に向けて発信しているのだろう。　ヤクザをも恐れない血の気の多い俳優スタ（カン・ジファン）は、とある酒場で俳優になることを夢見ていたヤクザ、ガンペ（ソ・ジソブ）と出会う。　素行も評判も悪いスタは、俳優仲間からことごとく共演を拒まれていた。そこでスタはガンペを映画に出演させようと企む。ガンペは“ある条件”を出し、スタはそれを呑み、2人の共演が決まった。　ガンペは映画出演のかたわら、本業では組織のボスを刑務所から出す画策をしていた。そんなある日、ボスを裏切ろうとした男を海に沈めようとするが、ガンペは映画の脚本にあったセリフそのままに、「死人として生きろ」と見逃してやる。ところがこれがガンペの身を危うくしようとしていた…。　ストーリーは「映画のように都合のいいことなど、この世には無い」という目線に終始している。途中、映画的な展開もあるにはあるが、それを最後の最後ですべてを打ち消してみせる。ギドクマニアには胸のすく結末。しかしそうでない観客には後味が悪いかも知れない。解釈の仕方に悩む観客もいるだろう。　興味深かったのは、劇中劇の監督がしきりに「リアリティ」という言葉を使うところだ。その度ごと僕はタイトルを反芻した。　「映画は映画だ」　「リアリティ」と「リアル」は似て非なるものである。つまり「映画は現実ではない」ということだ。これこそ本作最大の裏テーマだろう。では、この裏テーマをギドクは、一体誰に伝えようとしたのか。　僕はギドク作品だけでなく、ギドク自身にも否定的だった韓国の映画人と、韓国の観客に向けたメッセージじゃないかと思った。　「監督の学歴が低いからと言って、内容が猥褻で難解で娯楽性に欠けるからと言って、否定される理由は何もない。映画は映画だ」　ギドクマニアに本作は面白い。こんな深読みをしながらマニアと酒が飲めたらもっと面白い。　　単純に映画としての感想。　血の気の多い映画俳優スタのキャラ設定が甘過ぎる。ソ・ジソプ演じるガンペの“目力”がかなり強いため、スタはもっと傍若無人ぶりを発揮しないと釣り合いが取れないのだ。　一番残..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-22T17:40:26+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.eiga-eiga.jp/" target="_blank">映画は映画だ</a>」（2008年・韓国）　監督・脚本：チャン・フン<br /><br />　製作と原案はキム・ギドク。<br />　面白いタイトル。映画を愛するギドクのどんな想いが詰まった作品だろうと観てみたら、このタイトルからは副詞が抜け落ちていたことが分かった。<br />　「映画は“所詮”映画だ」<br />　自虐的ともとれるメッセージ。これは何のために、誰に向けて発信しているのだろう。<br /><br />　ヤクザをも恐れない血の気の多い俳優スタ（カン・ジファン）は、とある酒場で<font size="2">俳優になることを夢見ていたヤクザ、ガンペ（ソ・ジソブ）と出会う。<br />　素行も評判も悪いスタは、俳優仲間からことごとく共演を拒まれていた。そこでスタはガンペを映画に出演させようと企む。ガンペは“ある条件”を出し、スタはそれを呑み、2人の共演が決まった。<br />　ガンペは映画出演のかたわら、本業では組織のボスを刑務所から出す画策をしていた。そんなある日、ボスを裏切ろうとした男を海に沈めようとするが、ガンペは映画の脚本にあったセリフそのままに、「死人として生きろ」と見逃してやる。ところがこれがガンペの身を危うくしようとしていた…。<br /></font><br />　ストーリーは「映画のように都合のいいことなど、この世には無い」という目線に終始している。途中、映画的な展開もあるにはあるが、それを最後の最後ですべてを打ち消してみせる。ギドクマニアには胸のすく結末。しかしそうでない観客には後味が悪いかも知れない。解釈の仕方に悩む観客もいるだろう。<br />　興味深かったのは、劇中劇の監督がしきりに「リアリティ」という言葉を使うところだ。その度ごと僕は</font><font size="2">タイトルを反芻した。<br />　「映画は映画だ」<br />　「リアリティ」と「リアル」は似て非なるものである。つまり「映画は現実ではない」ということだ。これこそ本作最大の裏テーマだろう。では、この裏テーマをギドクは、一体誰に伝えようとしたのか。<br />　僕はギドク作品だけでなく、ギドク自身にも否定的だった韓国の映画人と、韓国の観客に向けたメッセージじゃないかと思った。<br />　「監督の学歴が低いからと言って、内容が猥褻で難解で娯楽性に欠けるからと言って、否定される理由は何もない。映画は映画だ」<br />　ギドクマニアに本作は面白い。こんな深読みをしながらマニアと酒が飲めたらもっと面白い。<br />　<br />　単純に映画としての感想。<br />　血の気の多い映画俳優スタのキャラ設定が甘過ぎる。ソ・ジソプ演じるガンペの“目力”がかなり強いため、スタはもっと傍若無人ぶりを発揮しないと釣り合いが取れないのだ。<br />　一番残念だったのは女優の質。ヒロイン的な役どころのホン・スヒョンはまったく可愛くなく、スタの隠れ彼女を演じたチャン・ヒジンも素材はいいはずなのにヘアメイクがヘタで、ホンモノの“日陰の女”に見えてしまった。女優を楽しめない韓国映画は韓国映画じゃない。<br />　映画は映画だけれど。<br /><br /></font><font size="2"><p><!-- amazon --></p><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002D11UC6/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TlzRMqiEL._SL160_.jpg" alt="映画は映画だ [DVD]" title="映画は映画だ [DVD]" width="113" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002D11UC6/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">映画は映画だ [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ポニーキャニオン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21">
<title>地球が静止する日</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21</link>
<description>「地球が静止する日」（2008年・アメリカ）　監督：スコット・エリクソン　脚本：デヴィッド・スカルパ　リメイク作品。　原題は共に「THE DAY THE EARTH STOOD STILL」だが、オリジナルが「地球の静止する日」であるのに対し、リメイク版は「地球が…」になっている。ストーリーから言って腑に落ちるのはリメイク版の「地球が静止する日」の方だろう。　オリジナルとリメイク、両者の違いは当然いくつかある。　まずは地球外からやってきたクラトゥの性格付けが大きく異なる。　マイケル・レニー・クラトゥが地球人に友好的であったのに対し、キアヌ・リーブス・クラトゥは地球人に厳しい。それはそのままストーリーの根幹と繋がっている。　マイケル・クラトゥは「核兵器を持ってしまった地球人を脅威に思い、結果的には地球人を救うためになる」として、核の平和的利用などを訴えるためにやって来たが、キアヌ・クラトゥは「地球環境の悪化は人間のせいである」と断定し、地球のために人間を滅ぼそうとやって来たのだ。　何もこんな自虐的な設定にしなくても、と僕は思った。　厳しく言うなら、リメイク版の製作陣は何様のつもりなんだとも思った。地球環境を悪化させたのは間違いなく人間だ。しかし人間は自らの生活を守るため、また未来の子どもたちのために、「なんとかしよう」としているのだ。つまり地球環境保全はあらゆる種との「共存」が大前提であり、この問題を語るときの主語は「地球」であり「人間」なのだ。　オリジナル版のクラトゥは友好的な異星人だったからこそ画期的で、かつ歴史的にも評価されていると言っていい。しかしリメイク版ではかつてのSF映画の王道に逆戻りし、「侵略者」になっているところが残念でならない。　ほか細かな設定にもいちいち文句を言いたい。　まず第1点。　主人公のひとり、生物学者ヘレン（ジェニファー・コネリー）は「なぜ夫と死に別れ、黒人の連れ子と共に暮らしているのか？」、その意味がどこにも無かったこと。なんだそりゃ！　第2点。　国家どころか全世界の一大事であるにも関わらず、なぜ合衆国大統領はドラマに登場しないのか。　「正副大統領はそれぞれ別のところに避難しました」　たったこれだけで片付ける連中の気が知れない。　ただし。脚本会議の席上、「ここで大統領が出て来てリーダーシップを発揮したら『インデペンデンス・デイ』になっちゃうだろ！」という声は間違いなく上がっていただろ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-21T01:29:10+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://microsites2.foxinternational.com/jp/chikyu/" target="_blank">地球が静止する日</a>」（2008年・アメリカ）　監督：スコット・エリクソン　脚本：デヴィッド・スカルパ<br /><br />　リメイク作品。<br />　原題は共に「THE DAY THE EARTH STOOD STILL」だが、オリジナルが「地球の静止する日」であるのに対し、リメイク版は「地球が…」になっている。ストーリーから言って腑に落ちるのはリメイク版の「地球が静止する日」の方だろう。<br /><br />　オリジナルとリメイク、両者の違いは当然いくつかある。<br />　まずは地球外からやってきたクラトゥの性格付けが大きく異なる。<br />　マイケル・レニー・クラトゥが地球人に友好的であったのに対し、キアヌ・リーブス・クラトゥは地球人に厳しい。それはそのままストーリーの根幹と繋がっている。<br />　マイケル・クラトゥは「核兵器を持ってしまった地球人を脅威に思い、結果的には地球人を救うためになる」として、核の平和的利用などを訴えるためにやって来たが、キアヌ・クラトゥは「地球環境の悪化は人間のせいである」と断定し、地球のために人間を滅ぼそうとやって来たのだ。<br />　何もこんな自虐的な設定にしなくても、と僕は思った。<br />　厳しく言うなら、リメイク版の製作陣は何様のつもりなんだとも思った。地球環境を悪化させたのは間違いなく人間だ。しかし人間は自らの生活を守るため、また未来の子どもたちのために、「なんとかしよう」としているのだ。つまり地球環境保全はあらゆる種との「共存」が大前提であり、この問題を語るときの主語は「地球」であり「人間」なのだ。<br />　オリジナル版のクラトゥは友好的な異星人だったからこそ画期的で、かつ歴史的にも評価されていると言っていい。しかしリメイク版ではかつてのSF映画の王道に逆戻りし、「侵略者」になっているところが残念でならない。<br /><br />　ほか細かな設定にもいちいち文句を言いたい。<br />　まず第1点。<br />　主人公のひとり、生物学者ヘレン（ジェニファー・コネリー）は「なぜ夫と死に別れ、黒人の連れ子と共に暮らしているのか？」、その意味がどこにも無かったこと。なんだそりゃ！<br />　第2点。<br />　国家どころか全世界の一大事であるにも関わらず、なぜ合衆国大統領はドラマに登場しないのか。<br />　「正副大統領はそれぞれ別のところに避難しました」<br />　たったこれだけで片付ける連中の気が知れない。<br />　ただし。脚本会議の席上、「ここで大統領が出て来てリーダーシップを発揮したら『<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2005-03-15-52" target="_blank">インデペンデンス・デイ</a>』になっちゃうだろ！」という声は間違いなく上がっていただろう。だから深くは追求しない。<br />　第3点。<br />　事態収束のさせ方がふわっとし過ぎ。例えるなら、悪さをした子どもの尻を叩こうとした瞬間、「もうしません！」の声を聞いて、「じゃあ、よし！」ってオトナが許しちゃう感じ。説得力なさ過ぎだろ（笑）。<br /><br />　キアヌもジェニファーも好きなので、いろいろガマンしながら観てたんだけど、最後はやっぱり許せなかった。ただ2作続けて観るのは単純に面白い。オリジナルの何を残して、何をアレンジしたのかが分かるので、映画マニアからすると贅沢な時間だ。逆にそう言うことを愉しめる人意外は難しい。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001FSKF4M/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ENv0Aeo-L._SL160_.jpg" alt="地球が静止する日 ＜2枚組特別編＞〔初回生産限定〕 [DVD]" title="地球が静止する日 ＜2枚組特別編＞〔初回生産限定〕 [DVD]" width="113" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001FSKF4M/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">地球が静止する日 ＜2枚組特別編＞〔初回生産限定〕 [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD<br /><!--/ amazon --><!--/ amazon --></li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14-1">
<title>地球の静止する日</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14-1</link>
<description>「地球の静止する日」（1951年・アメリカ）　監督：ロバート・ワイズ　監督名を聞いてピンと来る人はさすが。のちに「ウエスト・サイド物語」（1961）と「サウンド・オブ・ミュージック」（1964）を撮る監督のSF作品で、1995年にはアメリカ国立フィルム登録簿にも名を連ねた歴史的映画である。　この作品が名を残す理由は2つある。　ひとつは異星人を知的かつ友好的な存在として描いたこと。もうひとつは「原爆こそが戦争を終結させた切り札」と言ってはばからない国の映画で、核の恐ろしさをアピールしたことだ。しかも終戦からわずか6年目に。　ワシントンに円盤で降り立ったクラートゥ（マイケル・レニイ）は、科学者のバーンハート教授に自らの正体を明かし、こう続ける。　「観測によると地球は初歩的な原子エネルギーを発見した。地球人が戦車や飛行機で戦っている限りは関心はなかった。だがいずれは原爆を宇宙船に積む。これは他の惑星にとって脅威だ。見過ごせない。だから警告しに来た。この星が危険に向っていると」　僕は1951年の映画でこんなセリフに出会えるとは思いもしなかった。映画の中でこそ宇宙戦争をイメージさせるSF的なセリフになっているが、“地球人”はすなわち“アメリカ人”、“他の惑星”は“他の国”と置き換えることが出来る。この時代にして実に素晴らしいメッセージである。　ただしこのタイトルからすると映画のスケール感は小さいと言わざるを得ない。　特撮技術は未成熟であったにせよ、高度な文明を持つ異星人がどんなアクションを起こすのかと思いきや、地球上のあらゆる電気を30分間停止させるだけ。2010年に観る僕からすると、どうしても「その程度のことでいいのか？」と思ってしまう。映画そのものを否定するつもりは無いけれど。　逆に気に入ったのは「異星人がなぜ英語を喋るのか？」のエクスキューズがあったこと。それだけでロバート・ワイズはジョージ・ルーカスより偉いと思ってしまった。　この作品はリメイクがあるから観た。でなければ今さら観なかっただろう。キアヌ・リーブスがクラートゥとはハマり過ぎだと思うが、はたしてどんな仕上がりなのか楽しみだ。 地球の静止する日 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメントメディア: DVD</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-18T03:43:52+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14473" target="_blank">地球の静止する日</a>」（1951年・アメリカ）　監督：ロバート・ワイズ<br /><br />　監督名を聞いてピンと来る人はさすが。のちに「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2005-03-16-10" target="_blank">ウエスト・サイド物語</a>」（1961）と「サウンド・オブ・ミュージック」（1964）を撮る監督のSF作品で、1995年にはアメリカ国立フィルム登録簿にも名を連ねた歴史的映画である。<br /><br />　この作品が名を残す理由は2つある。<br />　ひとつは異星人を知的かつ友好的な存在として描いたこと。もうひとつは「原爆こそが戦争を終結させた切り札」と言ってはばからない国の映画で、核の恐ろしさをアピールしたことだ。しかも終戦からわずか6年目に。<br />　ワシントンに円盤で降り立ったクラートゥ（マイケル・レニイ）は、科学者のバーンハート教授に自らの正体を明かし、こう続ける。<br />　「観測によると地球は初歩的な原子エネルギーを発見した。地球人が戦車や飛行機で戦っている限りは関心はなかった。だがいずれは原爆を宇宙船に積む。これは他の惑星にとって脅威だ。見過ごせない。だから警告しに来た。この星が危険に向っていると」<br />　僕は1951年の映画でこんなセリフに出会えるとは思いもしなかった。映画の中でこそ宇宙戦争をイメージさせるSF的なセリフになっているが、“地球人”はすなわち“アメリカ人”、“他の惑星”は“他の国”と置き換えることが出来る。この時代にして実に素晴らしいメッセージである。<br /><br />　ただしこのタイトルからすると映画のスケール感は小さいと言わざるを得ない。<br />　特撮技術は未成熟であったにせよ、高度な文明を持つ異星人がどんなアクションを起こすのかと思いきや、地球上のあらゆる電気を30分間停止させるだけ。2010年に観る僕からすると、どうしても「その程度のことでいいのか？」と思ってしまう。映画そのものを否定するつもりは無いけれど。<br />　逆に気に入ったのは「異星人がなぜ英語を喋るのか？」のエクスキューズがあったこと。それだけでロバート・ワイズはジョージ・ルーカスより偉いと思ってしまった。<br /><br />　この作品はリメイクがあるから観た。でなければ今さら観なかっただろう。キアヌ・リーブスがクラートゥとはハマり過ぎだと思うが、はたしてどんな仕上がりなのか楽しみだ。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00012T3KK/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JP399N3XL._SL160_.jpg" alt="地球の静止する日 [DVD]" title="地球の静止する日 [DVD]" width="113" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00012T3KK/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">地球の静止する日 [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14-2">
<title>罪とか罰とか</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14-2</link>
<description>「罪とか罰とか」（2008年・日本）　監督・脚本：ケラリーノ・サンドロヴィッチ　売れないアイドル円城寺あやめ（成海璃子）は、出来心でやってしまった万引きを揉み消してもらう代わり、一日警察署長を引き受ける羽目になる…。　この前後の時間軸を大きく入れ替え、別で発生した殺人事件と強盗事件に、あやめが知らず巻き込まれていく様を描いた不条理コメディ。　また腕のある脚本家なら必ず書きたくなる、ひとつのシークエンスを別視点（主観を入れ替える技法）で見せる群像劇でもある。例として挙げるなら内田けんじの「運命じゃない人」や、無名だがグレッグ・マルクスの「11:14」。　　ケラの書いた「偶然にしても恐ろしい巡り合わせ」はなかなか面白かった。しかし内容以前に驚いたことがある。それは成海璃子。　オ、オ、オマエはいつの間に、そんなぱつんぱつんの健康優良児になっとったんやー！　成海璃子を初めて観たのはドラマ「瑠璃の海」。確か当時12歳とか13歳で線の細い可愛い女の子だったのに、まちがった方向に成長しているのだ。特に驚いたのは頑丈な足。ガンダムかオマエは。この時点でどこかのオーディション受けてたら、ゼッタイに落ちてるだろう。　「可愛らしい顔してんだから、痩せればイケるかもねえ」　「でもちょっと筋肉質っぽいから、あの腕とか足の肉は落ちないかも知れませんよ」　「うーん。キレイな顔してるのにもったないないなあ」　「は？アタシにはただの“むき卵”にしか見えませんけど？」　「あ、言われてみれば」　「でしょ？」　「がはははは」　…とまあ、審査員の間でこんな会話がなされることは間違いないのだ。　観れば分かる。カメラマンもかなり気を使って撮影し、編集マンもかなり気を使って絵をつないでいる。うわー、どうしちゃったんだよう。　ケラの脚本はまずまずだけど、監督としての腕はもう一つ。さらに警察署内の美術がまったくイケてなくて死ぬほどガッカリ。ただ大倉孝二と奥菜恵の2人がメチャクチャいい！この2人で「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とか「ワイルド・アット・ハート」をリメイクして欲しいと思ったほどだった。　荒天の休日。家でのんびり観るにはもってこい。くだらなくてバカバカしくて、まったく頭を使わずに楽しめる。行定勲監督がカメオ出演していたのも笑った。　それにしても、成海璃子はいつからこんな体型だったのか、妙に気になって来た。 罪とか罰とか [DVD]出版社/メーカー: メデ..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-15T21:00:00+09:00</dc:date>
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<font size="2">「<a href="http://www.tsumi-batsu.com/" target="_blank">罪とか罰とか</a>」（2008年・日本）　監督・脚本：ケラリーノ・サンドロヴィッチ<br /><br />　売れないアイドル円城寺あやめ（成海璃子）は、出来心でやってしまった万引きを揉み消してもらう代わり、一日警察署長を引き受ける羽目になる…。<br />　この前後の時間軸を大きく入れ替え、別で発生した殺人事件と強盗事件に、あやめが知らず巻き込まれていく様を描いた不条理コメディ。<br />　また腕のある脚本家なら必ず書きたくなる、ひとつのシークエンスを別視点（主観を入れ替える技法）で見せる群像劇でもある。例として挙げるなら内田けんじの「運命じゃない人」や、無名だがグレッグ・マルクスの「11:14」。<br />　<br />　ケラの書いた「偶然にしても恐ろしい巡り合わせ」はなかなか面白かった。しかし内容以前に驚いたことがある。それは成海璃子。<br /><font size="5">　<font color="#ff0000">オ、オ、</font></font><font size="5" color="#ff0000">オマエはいつの間に、そんなぱつんぱつんの健康優良児になっとったんやー！<br /></font>　成海璃子を初めて観たのはドラマ「瑠璃の海」。確か当時12歳とか13歳で線の細い可愛い女の子だったのに、まちがった方向に成長しているのだ。特に驚いたのは頑丈な足。ガンダムかオマエは。この時点でどこかのオーディション受けてたら、ゼッタイに落ちてるだろう。<br /><br />　「可愛らしい顔してんだから、痩せればイケるかもねえ」<br />　「でもちょっと筋肉質っぽいから、あの腕とか足の肉は落ちないかも知れませんよ」<br />　「うーん。キレイな顔してるのにもったないないなあ」<br />　「は？アタシにはただの“むき卵”にしか見えませんけど？」<br />　「あ、言われてみれば」<br />　「でしょ？」<br />　「がはははは」<br /><br />　…とまあ、審査員の間でこんな会話がなされることは間違いないのだ。<br />　観れば分かる。カメラマンもかなり気を使って撮影し、編集マンもかなり気を使って絵をつないでいる。うわー、どうしちゃったんだよう。<br /><br />　ケラの脚本はまずまずだけど、監督としての腕はもう一つ。さらに警察署内の美術がまったくイケてなくて死ぬほどガッカリ。ただ大倉孝二と奥菜恵の2人がメチャクチャいい！この2人で「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とか「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2005-03-15-43" target="_blank">ワイルド・アット・ハート</a>」をリメイクして欲しいと思ったほどだった。<br />　荒天の休日。家でのんびり観るにはもってこい。くだらなくてバカバカしくて、まったく頭を使わずに楽しめる。行定勲監督がカメオ出演していたのも笑った。<br />　それにしても、成海璃子はいつからこんな体型だったのか、妙に気になって来た。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027OPLL0/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51LRgv6Qq6L._SL160_.jpg" alt="罪とか罰とか [DVD]" title="罪とか罰とか [DVD]" width="104" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027OPLL0/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">罪とか罰とか [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: メディアファクトリー</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14">
<title>5周年記念上映会　無事終了しました。</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14</link>
<description>　「blogってなんだ？」　そう思いながら、あちらこちらのサイトを覗いて回り、見よう見まねで始めたのが2005年2月14日。そして今日が1827日目にして、これが1407本目の記事です。濃厚だなあ（笑）。日記だってこんなに続いたことないのに。それはやっぱり、読んでいただける方がいらっしゃるから続くのだなと、昨日つくづく感じました。　どこの馬の骨が書いているかも分からないブログの5周年。　「そんなもん、勝手に祝っとれ！」　と言われておかしくない記念の上映会に、昨日は9名の方にお越し頂きました。【cine*blo／クリスさん】　2007年の「ゆる～い映画鑑賞会」から参加して頂いているクリスさんには、「何かお手伝いできることがあったら言って下さいね」と一番にメッセージを頂きました。嬉しかったです。泣きました（ウソ）。今回はお友達と参加。関西弁（京都弁）トークに和みました。【Le soliloque de keiko／**feeling**さん】　2007年12月の「魚河岸おじさんとうまい鮨を食う会」で初めてお目にかかったkeikoさん。この頃は体調がイマイチと仰ってましたが、昨夜はすこぶる元気だったのが嬉しく、親戚のオッサンのような気分を味わいました。【po-net blog／po-netさん】　作品に興味を持って頂いたようで、人道支援のお仕事をされた経験のあるお友達を誘ってお越し下さいました。初参加。しかもバレンタインのチョコレートまで頂いちゃってチョー感激。いやいや、いくつになっても嬉しいです。【うつぼの日々徒然／うつぼさん】　ブログで展開される「飲み」と「旅」のスケールが半端じゃなくて、いつかお目にかかりたいと思っていたうつぼさん。初参加。オフ会の店でもやっぱり写真をきちんと撮っていらして、さてどんな記事になるのかが楽しみです。【魚屋の映画日記／魚河岸おじさん】　「ゆる会」をはじめるきっかけを作ってくれた魚河岸おじさん。この人がいなかったら記念上映会も無かったかも知れません。いつかまた「鮨会」もやれるといいなと思います。【カオリのやさぐれ日記／カオリさん】　コメントのやりとりは5年前からさせて頂いているカオリさん。かつては家がご近所で、どこかですれ違っているかも？なんて思っていましたが今回初参加。アイコンのMiiのおかげですぐにお顔が分かりました。【とりあえず、コメントです／non_0101さん】　2008年の「..</description>
<dc:subject>映画にまつわるエトセトラ</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-14T11:26:37+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<p><font size="2">　「blogってなんだ？」<br />　そう思いながら、あちらこちらのサイトを覗いて回り、見よう見まねで始めたのが2005年2月14日。そして今日が1827日目にして、これが1407本目の記事です。濃厚だなあ（笑）。日記だってこんなに続いたことないのに。それはやっぱり、読んでいただける方がいらっしゃるから続くのだなと、昨日つくづく感じました。<br /><br />　どこの馬の骨が書いているかも分からないブログの5周年。<br />　「そんなもん、勝手に祝っとれ！」<br />　と言われておかしくない記念の上映会に、昨日は9名の方にお越し頂きました。<br /><br />【<a href="http://erginarslan.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">cine*blo</a>／クリスさん】<br />　2007年の「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2007-04-22" target="_blank">ゆる～い映画鑑賞会</a>」から参加して頂いているクリスさんには、「何かお手伝いできることがあったら言って下さいね」と一番にメッセージを頂きました。嬉しかったです。泣きました（ウソ）。今回はお友達と参加。関西弁（京都弁）トークに和みました。<br /><br />【<a href="http://keikolove.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">Le soliloque de keiko</a>／**feeling**さん】<br />　2007年12月の「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2007-12-02" target="_blank">魚河岸おじさんとうまい鮨を食う会</a>」で初めてお目にかかったkeikoさん。この頃は体調がイマイチと仰ってましたが、昨夜はすこぶる元気だったのが嬉しく、親戚のオッサンのような気分を味わいました。<br /><br />【<a href="http://po-net.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">po-net blog</a>／po-netさん】<br />　作品に興味を持って頂いたようで、人道支援のお仕事をされた経験のあるお友達を誘ってお越し下さいました。初参加。しかもバレンタインのチョコレートまで頂いちゃってチョー感激。いやいや、いくつになっても嬉しいです。<br /><br />【<a href="http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">うつぼの日々徒然</a>／うつぼさん】<br />　ブログで展開される「飲み」と「旅」のスケールが半端じゃなくて、いつかお目にかかりたいと思っていたうつぼさん。初参加。オフ会の店でもやっぱり写真をきちんと撮っていらして、さてどんな記事になるのかが楽しみです。<br /><br />【<a href="http://uogashi-eiga.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">魚屋の映画日記</a>／魚河岸おじさん】<br />　「ゆる会」をはじめるきっかけを作ってくれた魚河岸おじさん。この人がいなかったら記念上映会も無かったかも知れません。いつかまた「鮨会」もやれるといいなと思います。<br /><br />【<a href="http://yasagurekaori.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">カオリのやさぐれ日記</a>／カオリさん】<br />　コメントのやりとりは5年前からさせて頂いているカオリさん。かつては家がご近所で、どこかですれ違っているかも？なんて思っていましたが今回初参加。アイコンのMiiのおかげですぐにお顔が分かりました。<br /><br />【<a href="http://non-yo-00.blog.so-net.ne.jp/" target="_blank">とりあえず、コメントです</a>／non_0101さん】<br />　2008年の「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-08-24" target="_blank">第5回ゆる会</a>」から参加していただいているnonさん。「基本映画は劇場で観る」という方で、ほとんどがDVD鑑賞の僕には憧れの人。今回は映画だけの参加だったのでnonさんの感想が楽しみです。<br /><br />　上映した作品、「シング・フォー・ダルフール」はモノクロの79分。<br />　僕は映画がはじまってまもなく、ずーっとドキドキしてました。というのも、自分は面白いと思ったけど、他の人にはどうなのか？自分の価値基準が正しいのかどうか不安になったんですね。まるで映画を買い付けて来たバイヤーの気分。だからか「ちょっと中だるみするなあ」なんて思ってしまいました。「携帯電話でやりとりする人物が多過ぎる。これをなんとかすればもっと面白くなるのに」とも。<br />　そしてクライマックス。僕は3回目の鑑賞だったのですが、3回目にしてようやく最後だけカラーだったことに気付いて驚きました（笑）。<br /><br />　映画のあとはオフ会です。<br />　都合でカオリさんとnonさんはお帰りになりましたが、残りの8名で居酒屋へ。「シング・フォー・ダルフール」の話は序盤だけで、あとはもういろんなハナシで盛り上がりました。僕は「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-12" target="_blank">ターミネーター4</a>」の解説をしてもらえたのが嬉しかった。納得はしてませんけど（笑）。それと異業種の方とお話できるのがやっぱり楽しい。昨夜もいろいろと勉強になることがありました。<br />　残念だったのは「飲み会から参加希望！」と仰ってくださったsnoritaさんから「仕事が終わりませ～ん」と泣きの電話を頂いたこと。そして上映会に参加予定だったBettyさんがやんごとなき理由で不参加になったこと。次回お待ちしております！<br /><br />　今回2度目だった上映会。<br />　3回目も何らかの形でやりたいなと思います。そして将来的には「見逃していたら絶対オススメの20本」を5日間かけて上映するイベントをやるのが夢。でも宝くじでも当たらないと無理かなあ（笑）。<br />　何はともあれ。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。<br />　そして今日から6年目。これからもよろしくお願いします！</font></p><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-12">
<title>ターミネーター4</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-12</link>
<description>「ターミネーター4」（2009年・アメリカ）　監督：マックG　復習せずに観た僕が悪いんですけど、何が何だかさっぱりわかりません。　どうして大人のジョン・コナー（子）と子どものカイル・リース（父）が同じ時代に一緒にいるんでしょうか？それが気になって気になって、全然楽しめませんでした。ま、ドラマ自体厚みの「あ」も無い、ぺらっぺらな映画でしたけど。　いや～ホントに意味が分からなくて、いろんなサイトを覗いたんですけど、それでも分かりません。いよいよ映画を理解するアタマがなくなって来たのか？？？　よろしければ、どなたか教えていただけませんでしょうか。へるぷみー。　ただ、ブルーレイ効果は堪能したかも。ブルーレイって音もいいのね。　あと驚いたのは、ディレクターズ・カット版もこの1枚に収録されていたこと。容量のデカさもさすが。　あー、気になったことがもうひとつ。最後に心臓移植手術を執刀するケイトって「3」では獣医じゃなかったっけ？いいのか？そんな女に命託しても（笑）。 ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメントメディア: Blu-ray</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-12T03:44:56+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331380" target="_blank">ターミネーター4</a>」（2009年・アメリカ）　監督：マックG<br /><br /></font><font size="6">　復習せずに観た僕が悪いんですけど、何が何だかさっぱりわかりません。<br />　どうして大人のジョン・コナー（子）と子どものカイル・リース（父）が同じ時代に一緒にいるんでしょうか？それが気になって気になって、全然楽しめませんでした。ま、ドラマ自体厚みの「あ」も無い、ぺらっぺらな映画でしたけど。<br />　いや～ホントに意味が分からなくて、いろんなサイトを覗いたんですけど、それでも分かりません。いよいよ映画を理解するアタマがなくなって来たのか？？？<br />　よろしければ、どなたか教えていただけませんでしょうか。へるぷみー。<br /><font size="2"><br />　ただ、ブルーレイ効果は堪能したかも。ブルーレイって音もいいのね。<br />　あと驚いたのは、ディレクターズ・カット版もこの1枚に収録されていたこと。容量のデカさもさすが。<br />　あー、気になったことがもうひとつ。最後に心臓移植手術を執刀するケイトって「3」では獣医じゃなかったっけ？いいのか？そんな女に命託しても（笑）。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DGTAH8/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/614SPcZJFSL._SL160_.jpg" alt="ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]" title="ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]" width="128" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002DGTAH8/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">ターミネーター4 スペシャル・エディション [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray</li></ul></div></div><!--/ amazon --></font></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-10">
<title>それでも恋するバルセロナ</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-10</link>
<description>「それでも恋するバルセロナ」（2008年・スペイン／アメリカ）　監督・脚本：ウディ・アレン　昨年のアカデミー賞を賑わせた映画がレンタル店に出揃い、今が見どころといった感がある。　本作はペネロペ・クルスが助演女優賞を獲得した作品。　コダックシアターの舞台上でアンジェリカ・ヒューストンはペネロペをこう讃えた。　「『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルスは、英語とスペイン語でしゃべり続けます。言葉の意味は分からなくても彼女の感情がありありと伝わります。奔放さと力強さが融合されています。美しい容姿の下に真のコメディエンヌが見えました。おめでとう」　「ダウト」のヴィオラ・デービスを差し置いて、この賞をもらう資格があったかどうかは分からない。　しかし並びを見てみるとエイミー・アダムス（ダウト）、マリサ・トメイ（レスラー）、タラジ・P・ヘンソン（ベンジャミン・バトン）と、強敵がいなかったのも事実。ペネロペは「ボルベール&amp;lt;帰郷&amp;gt;」（2006年）で主演女優賞にノミネートされたときに、強敵だらけ（ヘレン・ミレン、ジュディ・デンチ、メリル・ストリープ、ケイト・ウィンスレット…なんたる顔ぶれ！）で受賞を逃しただけに念願の受賞だっただろう。　さて本題。　本作でまず最初に気付くのは、ウディ・アレンのリラックスぶりである。と言っても彼が出ているわけじゃない。映像の端々からカメラの後ろにいるだろうウディの表情が見えて来るのだ。画面のどこにも力んだ様子が無く、自然体であると同時に、撮影そのものを愉しんでいる様子が伝わってくる。こんなことを感じる映画は初めてだった。　リラックスの理由は俳優にあると思う。　お気に入りのスカーレット・ヨハンソンに加えて、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、パトリシア・クラークソンという実力者が顔を揃え、さらにタイトルロールの一人レベッカ・ホールまでもがかなりの巧者で、満足のいく脚本を素晴らしい俳優たちに演じてもらったウディは間違いなくご機嫌だっただろう。　また、バルセロナで撮影した理由をウディは、「出資者がいたから」とカンヌでの会見で語っていたが、この街のロケーションを気に入ったのも事実。観光名所のみならず何気ない表情の街角でも、まるでスナップ写真を撮るように、お気に入りのカットを重ねているのが分かる。　物語はバルセロナのアーティスト、フアン・アントニオ（ハビエル・ベルデム）を軸に、自由恋愛主義のク..</description>
<dc:subject>2010年 レビュー</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-11T20:39:05+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<font size="2">「<a href="http://sore-koi.asmik-ace.co.jp/" target="_blank">それでも恋するバルセロナ</a>」（2008年・スペイン／アメリカ）　監督・脚本：ウディ・アレン<br /><br />　昨年のアカデミー賞を賑わせた映画がレンタル店に出揃い、今が見どころといった感がある。<br />　本作はペネロペ・クルスが助演女優賞を獲得した作品。<br />　コダックシアターの舞台上でアンジェリカ・ヒューストンはペネロペをこう讃えた。<br /><br />　「『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルスは、英語とスペイン語でしゃべり続けます。言葉の意味は分からなくても彼女の感情がありありと伝わります。奔放さと力強さが融合されています。美しい容姿の下に真のコメディエンヌが見えました。おめでとう」<br /><br />　「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-08" target="_blank">ダウト</a>」のヴィオラ・デービスを差し置いて、この賞をもらう資格があったかどうかは分からない。<br />　しかし並びを見てみるとエイミー・アダムス（ダウト）、マリサ・トメイ（<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03" target="_blank">レスラー</a>）、タラジ・P・ヘンソン（<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-02-14" target="_blank">ベンジャミン・バトン</a>）と、強敵がいなかったのも事実。ペネロペは「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2007-06-20" target="_blank">ボルベール&lt;帰郷&gt;</a>」（2006年）で主演女優賞にノミネートされたときに、強敵だらけ（ヘレン・ミレン、ジュディ・デンチ、メリル・ストリープ、ケイト・ウィンスレット…なんたる顔ぶれ！）で受賞を逃しただけに念願の受賞だっただろう。<br /><br />　さて本題。<br />　本作でまず最初に気付くのは、ウディ・アレンのリラックスぶりである。と言っても彼が出ているわけじゃない。映像の端々からカメラの後ろにいるだろうウディの表情が見えて来るのだ。画面のどこにも力んだ様子が無く、自然体であると同時に、撮影そのものを愉しんでいる様子が伝わってくる。こんなことを感じる映画は初めてだった。<br />　リラックスの理由は俳優にあると思う。<br />　お気に入りのスカーレット・ヨハンソンに加えて、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、パトリシア・クラークソンという実力者が顔を揃え、さらにタイトルロールの一人レベッカ・ホールまでもがかなりの巧者で、満足のいく脚本を素晴らしい俳優たちに演じてもらったウディは間違いなくご機嫌だっただろう。<br />　また、バルセロナで撮影した理由をウディは、「出資者がいたから」とカンヌでの会見で語っていたが、この街のロケーションを気に入ったのも事実。観光名所のみならず何気ない表情の街角でも、まるでスナップ写真を撮るように、お気に入りのカットを重ねているのが分かる。<br /><br />　物語はバルセロナのアーティスト、フアン・アントニオ（ハビエル・ベルデム）を軸に、自由恋愛主義のクリスティーナ（スカーレット・ヨハンソン）と堅実派のヴィッキー（レベッカ・ホール）、そしてフアンの元妻マリア（ペネロペ・クルス）の“四角関係”を使って、ウディ得意の「恋愛論」を展開して行く。<br />　かなり面白い。しかも笑える。これは3人の女優を相手にまったくスタミナを損なわなかったハビエル・ベルデムの“体力”が大きいと思う。「<a href="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-01-12" target="_blank">ノーカントリー</a>」でも見せたタフさは彼特有の持ち味かもしれない。仮にフアンをビル・マーレイがやっていたら、こんな作品にはなっていなかっただろう。いや、ふいにビルがやったら違う面白さが出たかもと、思っただけなのだが。<br /><br />　スカーレットを起用した3本の中では出色の出来栄え。オススメ。<br /><br /><!-- amazon --><div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002LVRQGM/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank"><img class="sonet-asin-image" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CNbrzv75L._SL160_.jpg" alt="それでも恋するバルセロナ [DVD]" title="それでも恋するバルセロナ [DVD]" width="114" height="160" /></a> <div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002LVRQGM/dvddiary04-22/ref=nosim" target="_blank">それでも恋するバルセロナ [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 角川エンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div></font><a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-01-30">
<title>ナニミル？5周年記念上映会</title>
<link>http://dvd-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-01-30</link>
<description>　はやいもので、2月14日で「ナニミル？」開始5周年になります。　1月30日現在。読者数124。総閲覧数1,747,777（なんだか7が多くて縁起が良さそう）。　毎年書いている気がしますが、まさか5年前にこんなに読んで頂けるとは思いもしませんでした。　ありがとうございます。　そこで急遽！これまでの感謝を込めて「ナニミル？」主催の記念上映会を開催したいと思います！　日時：2月13日（土）18時上映開始　会場：都内某所（東京・銀座周辺）　作品：「シング・フォー・ダルフール」　料金：無料　　この作品は国際問題になっているダルフール紛争を、もっと世界の人々に知ってもらおうと非営利で製作された映画で、日本でもチャリティ上映会（売り上げの一部を「The Sing For Darfur Foundation」に寄付）、あるいは無料上映された作品です。　ただ非営利であることが仇となって、大手の劇場では上映されず、「ナニミル？」でも紹介させて頂きながら、現在はなかなか観るチャンスがないという不遇の作品です。　　「無知は大罪」というメッセージを込めつつ、なのに素晴らしくスタイリッシュな作品をぜひ皆さんにご覧いただきたく、今回配給元のプラスヘッズさんからフィルムをお借りしました。小さな会場になりますが、この機会にぜひご覧になって下さい。　遠くにお住まいの皆さんには今回も申し訳ございません（汗）。それでも「よし参加しちゃろう！」という方、大歓迎です（笑）。2人以上でお越しいただくのももちろん可です。遠い方も近い方も参加ご希望の方は、左のサイドバーからメッセージをお待ちしております！</description>
<dc:subject>映画にまつわるエトセトラ</dc:subject>
<dc:creator>ken</dc:creator>
<dc:date>2010-02-11T03:38:59+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<p><font size="2">　はやいもので、2月14日で「ナニミル？」開始5周年になります。<br />　1月30日現在。読者数124。総閲覧数1,747,777（なんだか7が多くて縁起が良さそう）。<br />　毎年書いている気がしますが、まさか5年前にこんなに読んで頂けるとは思いもしませんでした。<br />　ありがとうございます。<br />　そこで急遽！これまでの感謝を込めて「ナニミル？」主催の記念上映会を開催したいと思います！<br /><br /><br /><font size="5">　日時：2月13日（土）18時上映開始<br />　会場：都内某所（東京・銀座周辺）<br />　作品：「</font><a href="http://www.plusheads.com/singfordarfur/" target="_blank"><font size="5">シング・フォー・ダルフール</font></a><font size="5">」<br />　料金：無料</font><font size="2"><br /><br />　<br />　この作品は国際問題になっているダルフール紛争を、もっと世界の人々に知ってもらおうと非営利で製作された映画で、日本でもチャリティ上映会（売り上げの一部を「The Sing For Darfur Foundation」に寄付）、あるいは無料上映された作品です。<br />　ただ非営利であることが仇となって、大手の劇場では上映されず、「ナニミル？」でも紹介させて頂きながら、現在はなかなか観るチャンスがないという不遇の作品です。<br />　<br />　「無知は大罪」というメッセージを込めつつ、なのに素晴らしくスタイリッシュな作品をぜひ皆さんにご覧いただきたく、今回配給元のプラスヘッズさんからフィルムをお借りしました。小さな会場になりますが、この機会にぜひご覧になって下さい。<br /><br />　遠くにお住まいの皆さんには今回も申し訳ございません（汗）。それでも「よし参加しちゃろう！」という方、大歓迎です（笑）。2人以上でお越しいただくのももちろん可です。遠い方も近い方も参加ご希望の方は、左のサイドバーからメッセージをお待ちしております！</font></font></p><a name="more"></a>
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