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しまのえいがの映画祭、無事終了しました。 [映画にまつわるエトセトラ]

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 9月14日(金)と15日(土)、shima fes SETOUCHI 2012前夜祭で開催した「しまのえいがの映画祭」。
 写真のセンターは島フェス代表の丸尾誉さん。向かって左は野外上映を実現してくれた輪輪シネマの高林健さん。そしてマイクを持って喋っているのが私でございます。

 初日は先刻お知らせしたとおり、新藤兼人監督の「裸の島」を上映させて頂き、2日目は島根県海士町の皆さんが制作した3本のショートフィルムを上映させて頂きました。

 この映画祭は「島のことを伝える映画を、島の人たちと作り、世界中に発信する海の上の映画祭」です。
 僕たちが目指しているのは、島特有の自然、文化、日々の営み、あるいは島が果たしている役割を一人でも多くの人に理解してもらうこと。

 音楽好きな人たちが、気楽に自分なりのメロディを奏でるように、映画好きの人たちが、今ならiPhoneで自分なりの映画を撮ってみていいと思います。そこに島に対する愛さえあれば、それ以上必要なものは何もありません。

 来年も島フェスで映画祭を開催すると思います。
 ぜひ皆さんも参加して下さい。出来ればただ観るだけじゃなく、ショートムービーを作って出品者として参加してくれたら、もっと嬉しいです。
 もし興味を持って頂けたら、ぜひ公式サイトもご覧になって下さい(まだドラフト版です)。

 日本一ゆるいフェスと、日本一ゆるい映画祭をこれからよろしくお願いします。

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「しまのえいがの映画祭」特別上映作品が決まりました! [映画にまつわるエトセトラ]

 小豆島で開催する「しまのえいがの映画祭」
 9月14日(金)18時半頃から、
 新藤兼人監督の「裸の島」を上映します!


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 「裸の島」は経営難に陥っていた近代映画協会の解散記念作品として、俳優は殿山泰司、乙羽信子の2名、スタッフもわずか11名で製作された1960年の作品。
 水も電気もガスもない瀬戸内の小島で暮らす家族4人の物語で、1961年にモスクワ国際映画祭でグランプリを受賞し、全世界60ヵ国以上で上映され、結果興行的にも成功。近代映画協会の解散の危機を救った1本と言われています。

 この作品が全世界で公開された理由のひとつは、セリフが一切無い映画だったからかも知れません。
 殿山泰司さんと乙羽信子さんは、己の肉体を酷使して黙々と働きます。その迫力たるや半端じゃありません。

 人間は何のために働き、何のために生きるのか。

 観れば全員がこう考えさせられる作品です。

 そして、このセリフ無しの映画を、本物の瀬戸内の波の音、風の香りを感じながら観て欲しくて、野外スクリーンで上映することにしました。

 「shima fes SETOUCHI 2012」の前夜祭で上映する本作品。
 前夜祭のチケット(¥2,000)を購入して頂ければ、映画はフリーです。
 “前夜祭”にひっかけた自給率100%の全野菜BARで飲食と、もちろんライブも楽しみつつ、この作品も是非観に来て下さい。僕も登壇して喋る予定にしています。おたのしみに!


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第1回「しまのえいがの映画祭」を開催します! [映画にまつわるエトセトラ]

 ようやく発表できる日が来ました!
 個人的にも、永年の夢だった「映画祭」を開催します。

 映画祭の名称は「しまのえいがの映画祭」です。

 これは「島のことを伝える映画を、島の人と共に作り、世界中に発信する」海の上の映画祭。
 目指しているのは、島特有の自然、文化、日々の営み、あるいは島が果たしている役割を、一人でも多くの人に理解してもらうこと。 

 昨年スタートした「shimafes SETOUCHI」という、自称“日本一ゆるいフェス”のイベントの一環としてスタートさせます。そのフライヤーがこちら! 

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 映画祭イベントは、9月14日(金)と15日(土)の2日間、香川県小豆島の小豆島ふるさと村で行う予定で、
 まず9月14日(金)は前夜祭として、僕がチョイスした長編島映画を1本上映します。
 しかも野外上映!
 島の音と風を感じながら観て欲しい1本をチョイスします。最終決定は後日!
 
 そして9月15日(土)は、島の人たちが作ったショートムービーを、同じく野外上映する予定にしています。
 こちらも詳細決定まであと少し!
 島フェスの詳細は公式サイトで確認して下さい!

 夏の終わりを小豆島で楽しみましょう!
 皆さんのご参加をお待ちしています!


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雨の金浦空港 [映画にまつわるエトセトラ]

韓国映画関係者の取材と、
先月までウチの社員だった韓国人の女の子との再会を2日でこなして、
これから帰国します。
それにしても韓国で飲む眞露は美味かった!

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25年ぶりのソウル [映画にまつわるエトセトラ]

韓国の映画事情を取材に来てます。
日本と比べて、国や自治体のバックアップ体制が整っている印象を受けます。
これからポン・ジュノ監督を輩出した、映画アカデミーに行って来ます。

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もしもアナタが名画座の館主だったなら 【TB企画】 [映画にまつわるエトセトラ]

 月刊誌「東京カレンダー」の9月号で面白い企画をやっていた。

 「あの人が名画座の館主だったら…。自分だけの2本立てを考えてみました」

 映画マニアにはたまらない酒の肴だ。
 たしかに昔はロードショーだって2本立ての時代があった。
 僕が高校時代に年間100本の映画を観ることができたのも、2本立てのおかげだ。
 じゃあ、どんな2本立てを観て来たのだろうと、過去の映画ノートをひっくり返したら、なんともまあ笑えるカップリングがいくつも並んでいた。
 
 まず、なるほどなあ、と思った2本立てはコレ。

 【ルパン3世/カリオストロの城 & ミスター・ブー/ギャンブル大将】

 
これなら今でも観たい(笑)。
 小学生から、高校生までのハートを完全に鷲づかみしたベストカップリングだ。

 振り幅あり過ぎだろー!と笑ったのはコレ。
 【ロッキー2 & がんばれ!!タブチくん!!】
 「ロッキー2」でものすごく気合が入ったところへ持ってきて、「さあクールダウンしなさい」と言わんばかりの脱力編成。完敗(笑)。

 当時は気付かなかったけど、今思えば味わい深いのはコレ。
 【クレイマー、クレイマー & 小さな初恋】
 アカデミー賞作品と並んでいるのは、フランス映画の小品。DVDにもなってない(笑)。けれどタイトルから想像つく通り、このカップリングは「恋の始まりと愛の終わり」である。渋い。渋すぎる。

 狙いが分かるようで分からないのはコレ。
 【ロング・ライダース & 地獄のモーテル】
 MOTEL HELLOという看板のネオン管が、一部接触不良を起していて「MOTEL HELL」になるという演出が未だに忘れられない(笑)。無骨な西部劇を観たあとに、コレはなかったなあ。

 では、ここからが本題。
 もしも僕が名画座の館主だったなら、上映したい2本立てはコレ。

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5周年記念上映会 無事終了しました。 [映画にまつわるエトセトラ]

 「blogってなんだ?」
 そう思いながら、あちらこちらのサイトを覗いて回り、見よう見まねで始めたのが2005年2月14日。そして今日が1827日目にして、これが1407本目の記事です。濃厚だなあ(笑)。日記だってこんなに続いたことないのに。それはやっぱり、読んでいただける方がいらっしゃるから続くのだなと、昨日つくづく感じました。

 どこの馬の骨が書いているかも分からないブログの5周年。
 「そんなもん、勝手に祝っとれ!」
 と言われておかしくない記念の上映会に、昨日は9名の方にお越し頂きました。

cine*blo/クリスさん】
 2007年の「ゆる~い映画鑑賞会」から参加して頂いているクリスさんには、「何かお手伝いできることがあったら言って下さいね」と一番にメッセージを頂きました。嬉しかったです。泣きました(ウソ)。今回はお友達と参加。関西弁(京都弁)トークに和みました。

Le soliloque de keiko/**feeling**さん】
 2007年12月の「魚河岸おじさんとうまい鮨を食う会」で初めてお目にかかったkeikoさん。この頃は体調がイマイチと仰ってましたが、昨夜はすこぶる元気だったのが嬉しく、親戚のオッサンのような気分を味わいました。

po-net blog/po-netさん】
 作品に興味を持って頂いたようで、人道支援のお仕事をされた経験のあるお友達を誘ってお越し下さいました。初参加。しかもバレンタインのチョコレートまで頂いちゃってチョー感激。いやいや、いくつになっても嬉しいです。

うつぼの日々徒然/うつぼさん】
 ブログで展開される「飲み」と「旅」のスケールが半端じゃなくて、いつかお目にかかりたいと思っていたうつぼさん。初参加。オフ会の店でもやっぱり写真をきちんと撮っていらして、さてどんな記事になるのかが楽しみです。

魚屋の映画日記/魚河岸おじさん】
 「ゆる会」をはじめるきっかけを作ってくれた魚河岸おじさん。この人がいなかったら記念上映会も無かったかも知れません。いつかまた「鮨会」もやれるといいなと思います。

カオリのやさぐれ日記/カオリさん】
 コメントのやりとりは5年前からさせて頂いているカオリさん。かつては家がご近所で、どこかですれ違っているかも?なんて思っていましたが今回初参加。アイコンのMiiのおかげですぐにお顔が分かりました。

とりあえず、コメントです/non_0101さん】
 2008年の「第5回ゆる会」から参加していただいているnonさん。「基本映画は劇場で観る」という方で、ほとんどがDVD鑑賞の僕には憧れの人。今回は映画だけの参加だったのでnonさんの感想が楽しみです。

 上映した作品、「シング・フォー・ダルフール」はモノクロの79分。
 僕は映画がはじまってまもなく、ずーっとドキドキしてました。というのも、自分は面白いと思ったけど、他の人にはどうなのか?自分の価値基準が正しいのかどうか不安になったんですね。まるで映画を買い付けて来たバイヤーの気分。だからか「ちょっと中だるみするなあ」なんて思ってしまいました。「携帯電話でやりとりする人物が多過ぎる。これをなんとかすればもっと面白くなるのに」とも。
 そしてクライマックス。僕は3回目の鑑賞だったのですが、3回目にしてようやく最後だけカラーだったことに気付いて驚きました(笑)。

 映画のあとはオフ会です。
 都合でカオリさんとnonさんはお帰りになりましたが、残りの8名で居酒屋へ。「シング・フォー・ダルフール」の話は序盤だけで、あとはもういろんなハナシで盛り上がりました。僕は「ターミネーター4」の解説をしてもらえたのが嬉しかった。納得はしてませんけど(笑)。それと異業種の方とお話できるのがやっぱり楽しい。昨夜もいろいろと勉強になることがありました。
 残念だったのは「飲み会から参加希望!」と仰ってくださったsnoritaさんから「仕事が終わりませ~ん」と泣きの電話を頂いたこと。そして上映会に参加予定だったBettyさんがやんごとなき理由で不参加になったこと。次回お待ちしております!

 今回2度目だった上映会。
 3回目も何らかの形でやりたいなと思います。そして将来的には「見逃していたら絶対オススメの20本」を5日間かけて上映するイベントをやるのが夢。でも宝くじでも当たらないと無理かなあ(笑)。
 何はともあれ。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
 そして今日から6年目。これからもよろしくお願いします!


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ナニミル?5周年記念上映会 [映画にまつわるエトセトラ]

 はやいもので、2月14日で「ナニミル?」開始5周年になります。
 1月30日現在。読者数124。総閲覧数1,747,777(なんだか7が多くて縁起が良さそう)。
 毎年書いている気がしますが、まさか5年前にこんなに読んで頂けるとは思いもしませんでした。
 ありがとうございます。
 そこで急遽!これまでの感謝を込めて「ナニミル?」主催の記念上映会を開催したいと思います!


 日時:2月13日(土)18時上映開始
 会場:都内某所(東京・銀座周辺)
 作品:「
シング・フォー・ダルフール
 料金:無料


 
 この作品は国際問題になっているダルフール紛争を、もっと世界の人々に知ってもらおうと非営利で製作された映画で、日本でもチャリティ上映会(売り上げの一部を「The Sing For Darfur Foundation」に寄付)、あるいは無料上映された作品です。
 ただ非営利であることが仇となって、大手の劇場では上映されず、「ナニミル?」でも紹介させて頂きながら、現在はなかなか観るチャンスがないという不遇の作品です。
 
 「無知は大罪」というメッセージを込めつつ、なのに素晴らしくスタイリッシュな作品をぜひ皆さんにご覧いただきたく、今回配給元のプラスヘッズさんからフィルムをお借りしました。小さな会場になりますが、この機会にぜひご覧になって下さい。

 遠くにお住まいの皆さんには今回も申し訳ございません(汗)。それでも「よし参加しちゃろう!」という方、大歓迎です(笑)。2人以上でお越しいただくのももちろん可です。遠い方も近い方も参加ご希望の方は、左のサイドバーからメッセージをお待ちしております!


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「ゲームセンターCX」にエンタテインメントの真髄を見た。 [映画にまつわるエトセトラ]

 ゲーマーに限らず、すごい人気だと聞いて「ゲームセンターCX」を観る。
 メディアはレンタル版DVD。
 番組コンセプトは、「過去、多くの人が途中で放り投げたゲームに有野晋哉(よゐこ)が挑み、ゲームのエンディング画面を見せる」というもの。ただそれだけ。

 これがね、実は笑っちゃうほど面白いんですよ。

 観る前は正直、「
そこそこの芸人が、しこしこテレビゲームをやるだけの番組の何が面白いんだよ」って思ってたんです。でもメッチャはまりました(笑)。
 なぜか。
 本作にはエンタテインメントに必要な要素が全部詰まってるからです。こりゃ勉強になりますよ。
 あまりに面白いんで僕はレンタル版の1.0から6.0まで、6作全部観てしまいました(笑)。

 まず【ゴールが明確】ですね。
 本作のゴールはもちろん「ゲームを攻略すること」です。ゴールがハッキリしていると、観客はストーリーに集中できますから観易いんですよ。
 例えば「勝利」を目指すスポーツものとか、「犯人探し」をするミステリーなんてのはその典型でね。しかも観客は主人公と同じ目線になりますから、感情移入も容易にします。結果、観客はドラマを追体験することになり、展開次第で“手に汗握る”というワケ。
 また「人がやっているゲームをそばで観る」という、誰もが一度は経験のある構造になっているのもいいですね。これは「プレイをしている有野の顔を画面上にワイプでインサートしない」演出が抜群に効いています。だから、めちゃくちゃ生々しい。きっと視聴者の多くは「テレビを見ている感覚」を失うと思います。

 展開の途中、【予想もしないトラップがある】のもいい。
 一部演出だとは思いますが、ゲームそのものであったり、有野のスケジュールであったり、とにかく簡単にはゴールさせてくれない(飽きさせない)トラップが、毎回どこかに隠れています。
 中でも感心するのは「裏ワザ」の使い方。
 仮に裏ワザがあったとしても、制作サイドはそれを有野に明かさず、絶対に最初からは使いません。あきらかに「裏ワザがなければ攻略不可能」という状態に辿り着いてはじめて、その存在を明かすことにしています。
 しかしこれは「飴とムチ」。制作サイドは、裏ワザを使うことによって新たに生まれる「枷(かせ)」(たとえば時間制限など)を巧く利用して、別の側面から有野を追い込むという演出も施しています。分かり易く言えば「いったん持ち上げておいて落とす」演出(笑)。有野だけでなく、視聴者にとっても一喜一憂させられる“波”の付け方が見事です。

 ときどき【意表を突いたエンディング】になるのもいい。
 本作はゲームを攻略することが目的なのに、まさかの「ギブアップ宣言」が時折あります。ただし、これは有野自身が突発的に発するのではなく、制作サイドから「継続かギブアップか」を確認した上でのこと。番組の基本コンセプトに関わるジャッジを下すシーンは、予定調和防止のために考えられた「もうひとつのクライマックス」。いいアイディアだと思いました。ついでにときどきホントにギブアップするから、それも意外で楽しめます。

 そして本作最大のポイントは少年ジャンプと同じ、【友情・努力・勝利】という三大コンセプトで成り立っているところ。
 「ゲームセンターCX」の登場人物は、実は有野晋哉ひとりではありません。ゲーム攻略のために途中番組のADやAPが助言、応援、あるいは助太刀として現れ、重要な役割をはたします。
 実質、彼ら無しでは番組展開の変化に乏しく、かなりそっけないものになっていたでしょう。
 仲間がいるからこそ、辛いことも乗り越えられる。
 仲間がいるからこそ、実力以上の力が出る。
 そして、仲間がいるからこそ、ゴールしたときの喜びもひとしおなんだと思います。
 観ている我々もすっかり感情移入していますから、かなりの達成感を味わうことが出来ます。
 面白いのはスポーツとは一味違う達成感があること。客観的に観ていても心の底から喜べるんですね。スポーツとの決定的な違いは、「そこに涙を流す敗者がいない」ということ。誰に恨まれることなく無心のガッツポーズを出せるのは、理想のエンディングのように思います。

 観る人すべてを心地よくさせる「ゲームセンターCX 有野の挑戦」
 ここから学ぶべきことはまだまだあるかも知れませんね。


ゲームセンターCX DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ゲームセンターCX DVD-BOX 2

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ゲームセンターCX DVD-BOX5

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第81回アカデミー賞 [映画にまつわるエトセトラ]

 「アカデミー賞ほど豪華なショウはこの世に存在しないんじゃないか」
 子どものころ僕はそう思っていた。
 司会者もプレゼンターも観客もすべてがハリウッドスター。
 ま、司会者はそうじゃないときもあるけれど、お気に入りだったビリー・クリスタルはジョークも抜群で、「今年もビリー」と聞いただけで嬉しくなったのを覚えている。
 振り返れば、僕にとってアカデミー賞とは「スピーチを愉しむショウ」だった。
 司会者、プレゼンター、そして受賞者。
 ショウとしての完成度はすべて彼らにかかっている、と思っていた。
 しかし。
 今年はある演出に目を見張った。

 それが助演・主演俳優の候補者を、過去の受賞者5人が紹介するというものだ。
 錚々たる顔ぶれが一気に5人も登場するのはもちろんのこと、そんな先人たちから候補者へ送られるスピーチは、聞いている僕たちにも感動的な文言だった。
 想像するに、スピーチライターはいるだろう。けれど20人のプレゼンターは全員、最終的には自分の言葉で語っていたと思う。仮に一言一句が用意されたスピーチのままだったとしても、オスカー俳優がそれを気付かせるはずもない。
 と、同時に「人を褒める」という行為は、「褒める人」も「褒められる人」も、また「それを見ている人」もすべての人を幸せにする行為なのだと知った。
 テキストにしてそれがどれほど伝わるか分からないけれど、この見事な演出に敬意を表して、すべてのスピーチを採録しようと思う。


【助演女優賞】
 スクリーンに歴代受賞者のスピーチがフラッシュで上映される。やがてスクリーンは縦に五分割され、エヴァ・マリー・セイント、ゴールディ・ホーン、アンジェリカ・ヒューストン、ウーピー・ゴールドバーグ、ティルダ・スウィントンの写真が、それぞれ受賞時に名前を呼びあげられた瞬間の音声によって紹介される。
 五分割されたスクリーンが上昇して現れる5人のプレゼンター。認めてまっさきに立ちあがったのはメリル・ストリープだった。スタンディング・オベーションが終わり、センターに立つティルダ・スウィントンが口火を切る。

 「私たち5人はこれまでに助演女優賞を受賞した70人の代表です。今夜また一人の女優が選ばれます。才能豊かな5人を讃えましょう」

 ▼エヴァ・マリー・セイント(1954年「波止場」で受賞)
 「短い出演時間で強烈な印象を残すのは難しいことです。その役でアカデミー賞にノミネートされるのはさらに大変です。それを成し遂げたのがヴィオラ・デーヴィスです(拍手)。「ダウト」のあなたは登場のたびにその才能で強い存在感を発揮し、真に迫った母親の愛情を感じさせました。あなたをもっと見たかった。ヴィオラ・デービス、おめでとう」

 ▼アンジェリカ・ヒューストン(1985年「男と女の名誉」で受賞)
 「『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルスは、英語とスペイン語でしゃべり続けます。言葉の意味は分からなくても彼女の感情がありありと伝わります。奔放さと力強さが融合されています。美しい容姿の下に真のコメディエンヌが見えました。おめでとう」

 ▼ウーピー・ゴールドバーグ(1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」で受賞)
 「修道女役は大変です(爆笑)。私も演じたのでわかります。第一に顔が太って見えます。衣装はいつも同じだし、憧れの相手は天にいるので映りません。そんな中、エイミー・アダムスが演じた経験の浅い修道女は、勇気をふりしぼって深い闇にひそむ道徳ミステリーに立ち向かいます。心動かされる演技はダウト<疑い>の余地がありません。神のご加護を」

 ▼ゴールディ・ホーン(1969年「サボテンの花」で受賞)
 「『ベンジャミン・バトン』でブラッド・ピットが旅から戻り母に会うシーンがあります。観客も母親役の彼女に会いたくてたまらなくなります。素晴らしい演技の成せる技です。タラジ・P・ヘンソン、あなたは教えてくれました。愛は無条件であり、永遠に続くかけがえのない贈り物だということを。あなたもかけがえのない存在です。ありがとう。おめでとう」

 ▼ティルダ・スウィントン(2007年「フィクサー」で受賞)
 「『レスラー』に登場する心優しい女性は多くのことを教えてくれます。一生懸命働く女性がプロとして身に付けた滑らかな動き。働く母親に必要な勇気と犠牲心。ストリッパーでも尊厳まで脱ぎ捨てる必要はないのです。尊敬します。マリサ・トメイ。
 アカデミーはあなたたち全員を讃えます」

 この演出は以下、助演男優、主演女優、主演男優と3回繰り返されるが、この夜一番重要な役目を担っていたのはティルダ・スウィントン。冒頭彼女の「才能豊かな5人を讃えましょう」と、「アカデミーはあなたたち全員を讃えます」というコメントが、この演出で最も重要なワードだったからだ。凛としたティルダ・スウィントンの言葉には重みがあった。そしてその表情は英国女王のように威厳に満ちていた。この役にスウィントンを抜擢したのは大正解だったと思う。


【助演男優賞】
 この段階で観客はこの日の演出が読めたと見え、しかもプレゼンターの顔触れのせいか、スタンディング・オベーションにはならなかった。確かに以下の顔触れでは豪華さに欠けると言わざるを得ないだろう。

 ▼アラン・アーキン(2006年「リトル・ミス・サンシャイン」で受賞)
 「“俳優の中の俳優”とは、演技や自身にたゆまぬ努力を注ぎ、それを誇示せずに真実を追求する人々です。フィリップ・シーモア・ホフマンがそうです。映画「ダウト」では観客に“真実とは何か”を問い続けるフリン神父を演じました。真実を追求する彼の姿に、私たちは指標を見失わずにすむのです。迷いに捕らわれたときさえも。その功績を今年も讃えます」

 ▼ジョエル・グレイ(1972年「キャバレー」で受賞)
 「昨年の受賞者は悪魔のように荒野をさまよい、次の候補者を撃ち殺そうとしました。ですから「ミルク」のジョシュ・ブローリンの見事な演技は賞賛すべきでしょう。俳優は道徳心の強い役を演じたがりますが、彼が演じたダン・ホワイトは恐れや弱さに支配されました。彼に学んだのは“恐怖心”を“理解”に、“弱さ”を“強さ”に変えることです」

 ▼キューバ・グッティング・ジュニア(1996年「ザ・エージェント」で受賞)
 「今までの話は僕も同意見です。もちろんさ。問題は“リスク”を払ったあの人です。ロバート・ダウニー・ジュニアは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で、奇妙な“白人の俳優”を演じ、ノミネートされました。顔を黒くして“黒人”を演じる“白人”のオーストラリア人俳優です。(ロバートに)イカれちまったのかい?“役”に挑戦したい気持ちは分かるけど、黒人の仕事を取り上げないでよ!わかったらやめてくれ。ノミネートおめでとう。新作は黒人が主役の刑事モノかい?」

 ▼クリストファー・ウォーケン(1978年「ディア・ハンター」で受賞)
 「マイケル・シャノンは今まで優れた演技を見せて来ました。今回の作品も例外ではありません。思ったことを率直に口にする男を演じました。俳優は演技に真実を求め、平凡な外見に隠れた真の姿を表現します。彼は見事に成し遂げました」

 ▼ケヴィン・クライン(1988年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」で受賞)
 「数多くの印象的な役の中でも、忘れ難い人がいます。ピエロの化粧をして上機嫌で車から乗り出し、ゴッサムシティの街で夜風と自作した“恐怖”を楽しんだ男。恐ろしく、鋭く、おどけた残忍な悪魔。『ダークナイト』のヒース・レジャーは次にどんな悪事を行うか、観客をくぎ付けにしました。その華麗な演技で独自の存在感を築き、ヒース・レジャーは独創的で不朽の伝説を残しました」


【主演女優賞】
 なんとゴージャスなプレゼンターたち!とくにシャーリー・マクレーンとソフィア・ローレンの存在感が圧倒的。もちろんスタンディングオベーション。そんな大女優を従え、センターに立つマリオン・コティヤールはまるで太陽のように眩い笑顔を見せている。

 ▼シャーリー・マクレーン(1983年「愛と追憶の日々」で受賞)
 「時には王女として、時にはプラダを着て、私たちを魅了してきたアン・ハサウェイ。今年は『レイチェルの結婚』で麻薬中毒に苦しむ役を演じました。自分の影と光の両面を恐れずさらけ出し、若い女優の手本となってくれました。候補になったのは初めてですが、これから何度も名前が挙がるでしょう。それに素晴らしい声だわ。これからもぜひ歌い続けて下さい」

 ▼マリオン・コティヤール(2007年「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」で受賞)
 「常に新しい役に挑んできたケイト・ウィンスレット。『愛を読むひと』の演技にその才能がすべて発揮されていました。情熱も、弱さも、その奥深い感性も、時代に翻弄され、愛と苦悩の中を生きる主人公の姿に私たちは最後まで惹きつけられました。今を代表するすぐれた女優の、記憶に残る、そして勇気を与える演技の一つです。ありがとう」

 ▼ハリー・ベリー(2001年「チョコレート」で受賞)
 「私は幸運にも小さな独立系の映画に出演しオスカーを手にしました。今年「フローズン・リバー」のメリッサ・レオに同じ幸運が来ました。あなたはすべてを失いながら、希望を忘れない女性を見事に演じました。あなたの本物の演技は不運な恵まれない人たちだけでなく、あなた自身にもスポットライトを当てました。おめでとう」

 ▼ソフィア・ローレン(1961年「ふたりの女」で受賞)
 「次の候補者をどう紹介したらいいでしょう。彼女の名前そのものが比類なき才能を示します。そう、メリル・ストリープです(大拍手)。『ダウト』で厳格なカトリックの尼僧を演じ、激動の時代、彼女の抱える葛藤を私たちに実感させてくれました。これで15回目のノミネートですね。すばらしいメリル・ストリープです」

 ▼ニコール・キッドマン(2002年「めぐりあう時間たち」で受賞)
 「1928年に行方不明となった息子を、警察の陰謀の中で必死に探す母。そんな難役を見事に演じきったのがアンジェリーナ・ジョリーです(拍手)。『チェンジリング』では強い決意のもと、真実を追求する姿は、私たちに母の愛の強さを思い起こさせました。息子を忘れさせないために戦った母。あなたの演技も忘れられません」



【主演男優賞】
 主演女優賞のプレゼンターたちが“ゴージャス”なら、主演男優賞のプレゼンターたちは“威風堂々”。映画での共演は絶対に実現しないだろうこの5ショットは、観客に「瞬きすることすら惜しい」と思わせる。もちろんスタンディング・オベーション。

 ▼マイケル・ダグラス(1987年「ウォール街」で受賞)
 「有名な歴史的人物を演じることの難しさは数え切れないほどあります。だからこそフランク・ランジェラ演じる新たなリチャード・ニクソン像に驚かされました(拍手)。映画が始まってすぐに頭からすべての雑念が消え去り、墜ちてなお体面を気にする大統領の内面の葛藤に引き付けられます。フランク。この作品での君の演技はずば抜けていました。敬意を表します。ブラボー」

 ▼ロバート・デ・ニーロ(1980年「レイジング・ブル」で受賞)
 「信じられません。ショーン・ペンがストレートの役ばかり演じて来たなんてね(大爆笑)。彼はスターであることにとらわれず、どんな役にもなりきります。「アイ・アム・サム」、「ミスティック・リバー」、「初体験/リッジモンドハイ」、「デッドマン・ウォーキング」、そしてハーヴェイ・ミルク(大拍手)。映画以外の活動にも彼は全力を注ぎます。人権運動に尽力し、世界の指導者に提言したり、穏やかにパパラッチを諭したりします。(爆笑)。人生においては偉大な俳優であることより、偉大な人間であることのほうが大事です。それこそが我が友人ショーン・ペンです」

 ▼エイドリアン・ブロディ(2002年「戦場のピアニスト」で受賞)
 「自分の名前がグーグル検索されるのは嫌ですが、リチャード・ジェンキンスを検索してみると、過去25年間で60本以上の作品に出演したことが分かります(拍手)。幅広いレパートリーの持ち主です。主役を演じた「THE VISITOR」では経験のみがもたらす、巧みで説得力のある演技を見せてくれます。実力のあるあなたが、改めて正当な評価を受けたことを祝福します。ブラボー」

 ▼アンソニー・ホプキンス(1991年「羊たちの沈黙」で受賞)
 「『ベンジャミン・バトン』でのブラッド・ピットは開始から3分の2でようやくおなじみの姿を見せました。それまでに我々が目にしたのは、真の性格俳優の見事な演技でした。これは主演男優賞候補にふさわしい役柄でした。見事な映像技術はもちろんですが、本作は彼の見事な演技力によって成立しているのです。かつて共演もした友人に賞賛を贈ります。実に素晴らしかった」

 ▼ベン・キングスレー(1982年「ガンジー」で受賞)
 「『レスラー』の主役ランディはリング上でも人生でも再起を果たします。ぼろぼろの金髪男が、なぜこんなに気になるのでしょう。理由はひとつ。ミッキー・ロークが演じるから(大拍手)。非常に正直な俳優だけが、これほどの印象を残せます。苦労こそしましたが、チャンスの重みをしっかりと学んだのです。戻ってきてくれてうれしいよ。復活したチャンピオン。ミッキー・ロークです」


 僕は受賞式を見ながら、「アメリカは自信を失っているんだな」と思った。「世界と協調しなければ、孤立しないとも限らない」という危機感を持っているんだなと。
 9.11で世界最強の看板は地に落ち、イラク戦争で世界を敵に回し、リーマンショックで世界恐慌まで引き起こす。もはやアメリカは誰からも褒めてもらえない国になり下がったのだ。
 バラク・オバマを大統領に選んだのも、アメリカは世界から褒めて欲しかったからだと思う。
 そんな中で行われた今年の授賞式。
 「ハリウッドこそ世界一」を再確認するため、「誰も褒めてくれないから自分たちで褒めた」と見るのは偏見だけれど、少なくともアカデミー会員たちは自分たちで自分たちを鼓舞していたように思う。それが茶番に映らないところが、彼らのスゴイところなんだけど。
 感動の裏返し。
 余計なところまで想像が及んでしまった。
 いずれにしてもここ数年では最高の部類に入るショウだったと思う。


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