グッド・ウィル・ハンティング [2005年 レビュー]
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年・米) 主演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス
マット・デイモンとベン・アフレックが高校時代からの同級生で、売れない頃に共同で書いた脚本が映画化されることになり、自分達で主演し、しかもその脚本はアカデミー賞を受賞する…。
アメリカンドリームを地で行くような、こんなエピソードを聞いたらこれはもう観るしかないよね。
映画そのものはずいぶん昔から認知していて、ビデオパッケージも何度か目撃していたんだけど、僕はそのアートワークがかなり気に入らなくてこれまで観ていなかったのでした。
この映画にはドラマの王道とも言うべき設定が2つあります。
ひとつは「恵まれない環境にいる天才」。主演のマット・デイモンは超人的な記憶力と数学力を誇るスラム出身の掃除夫。
もうひとつは「カウンセラーと患者の心の交流」。患者はマット・デイモンで、精神分析医を演じたのがロビン・ウィリアムス(アカデミー助演男優賞受賞)。
前者は「ビューティフル・マインド」、後者は「普通の人々」を僕に思い出させ、「美味しい要素を2つ合わせる手法もやっぱりあるなあ」、と邪(よこしま)なことを想像させた。
脚本はなかなかいいと思う。企業面接のプロセスだけがやや説明不足だと思ったけれど、天才少年ウィルの背景もキチンと作りこまれているしウィルの大切な3人の友人(そのうちの一人がベン・アフレック)も、きちんと性格付けがなされていてとても自然だ。
他の主要登場人物もメリハリが効いていて、しかもその登場人物の人数が適切でいい。観客に余計な頭を使わせず、余計な気も揉ませない(笑)。
だけど一番良かったのは監督の手腕じゃないかな。カメラアングルと役者の芝居がいい感じに安定していてストーリーに専念できるのだ。
まあ最初の期待が大きかった分、エンディングにはちょっと不満も残るけれど、ラストで見せるベン・アフレックの芝居は絶品(さりげなくいい伏線が引いてあるからなんだけどね)。あんた、「デアデビル」なんてくだらない映画に出てる場合じゃないよ。いい役者なんだから。
(…と、ここまで書いて、実は後日ふと思うことがあった。以下は後日の記述)
夜、自宅に帰る途中、電車の車窓に映る自分の姿を見ながら、「グッド・ウィル・ハンティング」のことを思い出していた。 そして「そうだ、あの映画はこういうことだったんだ」と、突然気がついたことがある。
パブでのワンシーン。本によって得た知識をさも自分の見識のように語るハーバードの学生を、圧倒的な知識量で論破したウィル。ところがウィルも自分を語る術を持たない人間だった。
ウィルは自分の過去を語らずとも周りに自分の存在を認めさせるために天才的な才能をひけらかしていたのだ。思い出したくもない自分の過去を封印するために。
しかし精神分析医が彼の心の重いドアを開けることに成功する。そのおかげで自分の言葉を持つに至ったウィルは自分の才能にすがる必要がなくなる。
本来、私たちの誰もが他人の意見に同調する必要などなく、自分の意思で自分の行動を決めればいいだけだ。だからウィルは人もうらやむような就職口を蹴って、別れた彼女のもとへ向ったのだ。
この映画の脚本は「自分の言葉を持たない腰抜けな大人たち」に対する、マット・デイモンとベン・アフレックからの挑戦状だった。
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グッド・ウィル・ハンティング(日記風のもののようなもの。 2005-11-18 23:14)
グッド・ウィル・ハンティング、見ました。 最近マット・デイモン萌えなもんでw いやはやとてもいい映画でした。 いい映画すぎて、大ダメージでした。 ま、ぼくは天才でもないし、天才どころか何の能力もないわけなんですが、それでも身につまされるところはあるわけで。なんだか、叱られている気…[続く]
グット・ウィル・ハンティング(悩み事解決コラム 2005-10-20 16:00)
映画『グット・ウィル・ハンティング』を観た事がありますか? アカデミー賞を受賞した作品でもあるので、知っている方も多いと 思います。 主人公のウィルは知能\指数はずばぬけて高いのだが、心は
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この映画にであえたことに深謝。
こんなに素晴らしい映画なのに、パッケージと邦題は酷すぎると思う。
朝迎えに行って―の演技はホントよかったですね。
ロビン・ウィリアムスが、なんだか「なだいなださん」みたいで魅力的でした(笑)
by Sho (2007-03-31 12:36)
古い記事を読み返すと、自分のことなのに
「そうだったんだあ」と思うことがあります。これもまさにそう。
ブログ書いてて良かった~(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-03-31 17:30)