黒水仙 [2005年 レビュー]
「黒水仙」(2001年・韓国) 主演:イ・ジョンジェ、アン・ソンギ、イ・ミヨン
先の日曜日、テレビで「友よ チング」が放送された。
僕はそれを山梨県の別宅で共同オーナー2人と一緒に見ていたのだけど、見始めて間もない頃に一番年上で音響効果を生業としているT氏が「この手の韓国映画ってどうしてもVシネマに見えちゃうんだよなあ」と言う。Vシネマを悪く言う気はないけれど、この場合「どこか安っぽい」と同義語だ。
僕はこれまでに何本と韓国映画を観て来たけれど、一度もそんなことを思ったことがなかったので「どこが?」と聞いた。すると「いや、なんとなくさ」と曖昧な答え。韓国映画ファンの僕としてはちょっと気分を害して「なんだそりゃ」とぼやくと、もうひとり昨年映画監督デビューしたI氏も「そうだよね」と言う。
一体、「友よ チング」のどこがVシネマっぽいのか僕には理解できなかった。その目線で見ていてもまったくそうは見えなかったのだ。
「黒水仙」は朝鮮戦争を発端として時代に翻弄される一組の男女の運命を描いたドラマだ。
ところが殺人事件の捜査のため刑事が日本(宮崎)にやってきた瞬間に「2時間ドラマ」になっちゃう(笑)。Vシネマにもなってない。これって不思議なもんです。
じゃどうして2時間ドラマ風に見えるかというと、予算の関係か照明が充分じゃないからだと思います。とたんに絵が安くなる。また韓国人が日本語を喋るシーンも安っぽくて気持ち悪かったな。
そんなわけで日本のシーンが終わって本国に戻るとまた普通の韓国映画に戻る。そこでホッとします。
ところがホッとするのもつかの間、事件は急展開。一瞬「あら、どういうこと?」と思いますが、ここで乗り遅れないように。
ラストどうなるかは想像に任せるとして、お互いを想い続けた男と女のラストショットはなかなか美しいものでした。いくつも余計な伏線を引いて失敗した「永遠の片想い」と比べると、実にシンプルで心地いい。欲を言えばもう少し印象的な伏線を引いて欲しかったけどね。
それと観終わってひとつ引っ掛かったのは、最初の遺体に残されていた奇妙なマーク。主人公の刑事にそのマークを模写させるほど印象付けていたのに、後処理がどこでなされていたのか判らない。「もしかしてほったらかし?!」。僕の見落としかもしれませんが、フリに対してオチは明確じゃなかったってことでしょうね。
最後に。
この作品を観るときに(確か「カル」のときも書いたけど)一番注意すべき点は、登場人物の名前をきちんとインプットしながら観ること。
2005-02-14 23:57
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